まりもの𝐁𝐥𝐨𝐠

24kgだった私 ① 拒食症の始まり

高校1年(15歳)の夏休み突然

【白いご飯は胃に積み重なり
身体がどんどん重くなって動かなくなる。
身軽にしたいから食べない方が良い。】

ふとこんな感覚が襲いかかり
そこから白米が食べられなくなった。

最初はお米やパンだけが
だんだん色んな物を食べるのが怖くなり
いつしか野菜くらいしか食べられなくなっていた。

その頃ダイエット番組で
42kgを目指すアイドルがいて
私も42kgを目指すようになった。

部屋にこもり予習復習の日々。
減っていく数値に喜びと達成感を感じるようになっていた。

ストレスの強い日々でその事だけが
喜びだった気がする。

これが拒食症のキッカケ。

英語科に入ったけど
元々勉強ができなかったのと私は頭が悪いという劣等感から落ちぶれたくないと
がむしゃらに勉強した。

家族や友達と話す時間も
ゆっくりする時間も惜しみ
焦って追い立てられていた。

学校も苦しくて辛くて孤独で
授業中母が恋しくて大泣きしていた。

高校3年の頃に29kgになった事をキッカケに心療内科に入院した。

身長は当時162cm。
今は何故か165cm。

ずっと拒食症のままだった。
横浜の大学を休学して地元に戻り
拒食症を治したくて色々探していた時に

【内観療法】というものに出会った。
【これだ!】と思った。

根本から解決して原因を解明したら
私は治る!
なんて思ってた。

20歳の3月20日に入所した。
整形外科の隣の家で内観療法をしていた。

屏風に籠り
0歳~3歳
4歳~6歳
7歳~〇歳

みたいな感じでその年齢で特定の人に
①してもらった事
②して返した事
③迷惑を掛けた事

この③つのテーマで延々自分の過去を振り返り自分を知る。

というものだったと思う。

まず
屏風に1人で籠ること自体がパニック状態だった。

面談は1日3回。

内観以外、食事、トイレ、入浴だけ。
あとはひたすら自分と向き合う。

夜眠る時は
内観して良くなった人達のテープや
内観の様子が録音されたものを聴きながら眠る。

こんな日々。

本来は1週間なのだけど私の場合は
1週間では退院が許されなかった。

私は内観どころではなくて
怖くて苦しくて不安で堪らず
自分を振り返る事なんて出来なかった。

母も隣の建物で内観してくれた。

1度1ヶ月半で退院させてもらえた。

けれど先生の
『あなたは内観でしか治りません!』

という言葉に引っ張られ
退院しても通い内観していた。

その内泊まるようになり
再び入院する事にした。自ら。

ここからが地獄の日々だった。

続く。





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