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神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世妃 ベアトリクス

2011-01-16 02:20:10 | ドイツ系王妃
ふたり王時代の王妃
ルートヴィヒ4世妃 ベアトリクス・フォン・シュレージエン=グローガウ


1290~1322/在位 (神聖ローマ皇后)せず (ドイツ王妃)1314~1322

ルートヴィヒ4世はヴィッテルスバハ家出身の神聖ローマ皇帝です。
なにかと皇帝にからんできたヴィッテルスバハ家にやっと皇帝の座が!
しかし平坦な道のりではなかったんですけれどもね…

そんなルートヴィヒが上バイエルン公時代に結婚したのが
ポーランドの王室ピアスト家に属するルヴヴェク公およびヤヴォル=シフィドニツァ公
ボルコ1世の公女ベアトリクスでした。

しかし実父は早くに亡くなり、母のベアトリクス・フォン・ブランデンブルクは
ビトム公ヴワディスワフと再婚しています。 こちらもピアスト家。
        
ベアトリクスの結婚は、バイエルンと確かな同盟を結びたかった
弟のヤヴォル=シフィドニツァ公ベルナルトにアレンジされました。
1308年に結婚しています。

ルートヴィヒは1314年にドイツ王に選出されましたが、なんと!
実はその前日に別派がハプスブルク家のオーストリア公フリードリヒ1世を選出していました。
立候補した本人たちのみならず各家の利権が絡み合い、教皇まで口をはさむこの戦いは
(どちらかというとルートヴィヒ優勢でしたが)長々と決着がつきませんでした。

結局ベアトリクスの生存中、ルートヴィヒは神聖ローマ皇帝に即位しませんでした。
ベアトリクスは1322年に亡くなっています。
夫の晴れ姿を見たかったでしょうね。

ちなみに、ルートヴィヒとハプスブルク家のフリードリヒは従兄弟同士です。
家系図のしとくね。
      
フリードリヒ1世の妃はエリーザベト・フォン・アラゴンで
こちらは1330年に亡くなっています。
その前にルートヴィヒの神聖ローマ皇帝即位(1328年)を見ているはずですね。
悔しかったろぉ…

(参考文献 菊池良生氏『神聖ローマ帝国』 Wikipedia英語版)

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