キャサリン・マンスフィールド
大好きなマンスフィールドの短編、岩波書店、新潮社に続き筑摩書房もいってみよう!
見つければ買ってしまう彼女の作品の中から、今回は少し苦い恋のお話しを紹介します。
『幸福(Bliss)/1918年』
この上もなく幸福な毎日を送る若くて裕福な新妻バーサにはお気に入りの女性がいます。
しかし夫のハリーはその女性が大嫌いなようで、それがだけが気がかりです。
ホームパーティでもハリーは彼女に対して攻撃の手をゆるめようとしません。
マンスフィールドの皮肉屋な部分がおおいに発揮された作品です。
私はあまり好きなジャンルではないけれど…
やけに悪口をいう相手ほど怪しいっていうことか?
『見知らぬ人(The Stranger)』
目の前で座礁している妻が乗った客船を、不安を隠せない様子で見つめるハモンド氏。
やっと船が港に着き、待ちかねた妻が降りて来ます。
しかしホテルで二人になった時、妻は船で出会った男性の話しを始めました。
彼は妻の腕の中で亡くなったそうです。
これはジョイスの『死せる人々』を彷彿とさせます。
ちょっと状況は違うけど、死んだ人に怒っても仕方がないものね…
そんな風に他人への恋を打ち明けられたら「ずるい!」としか思えないですよねぇ。
『姫茴香 - デイル - 風味のピクルス(A Dill Pickle)』
6年ぶりに別れた恋人と顔を会わせたヴィアラは一緒に食事をすることにします。
テーブルに腰掛けると、ふたりは以前のように完全に理解しあえたようでした。
彼はずっとしゃべり続けます、自分のことばかり…
別れるからには理由があるわけで、再会すれば上手くいくってもんじゃないのね。
この作品を読んだ女性のうちの90%は、この男性が好きになれないかもしれません。
だってわざとそういう書き方をしているんだもの。
もしかしてマンスフィールドの実体験なのかしら?
マンスフィールドの皮肉たっぷりに描いた作品はかなり意地悪です。
この当時、正直に女性の隠れた本性を作品に書くことが
女流作家としてメリットだったのかデメリットだったのかはわかりませんが
友達は無くしそう… あの人実は意地悪よ、なんて言われちゃったりして…
今は正直すぎるほどに書かれていますけどね。
私としては、少女の戸惑いを描いた作品と疲れた女性の話しが好きです。
あんまりひねりがなくて、どちらかというと単純な話しね。
物語を創りだそう!という気負いが感じられない、ほどよい脱力感が
マンスフィールドの良さなんじゃないかしら、と思っております。
聞きっぱなしですみません。
心配していただいてありがとうございます。
ブログの草稿をすっかり使い果たしてしまったので、久々にチェックしたところです。
お返事が遅くなってしまって…
朝顔はその後3本ほど芽が出てびゅんびゅん伸びまして、今は花が咲いています。
久々に仕事を再開してから水をやるのが精一杯…みたいになっちゃって、せっかく教えていただいた摘心も1本しかしてないんですぅ…
だから伸びたわりには花が少ないのかも…
でも毎朝紫と薄紫の花が開いて「夏よのう…」と感じられます。
朝顔咲きましたか?
気になってしまって・・・^^;
すみません><
まだ花芽もつかないようなら、肥料とかの方法もありますよ^^;