まりっぺのお気楽読書

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『書斎の死体』言い逃れできる?

2009-05-11 01:01:28 | アガサ・クリスティ
THE BODY IN THE LIBRARY 
1941年 アガサ・クリスティ

ある朝目覚めたら、自分の家の中に死体がありました…驚きますね?
驚くと同時に恐ろしくなりますよね?
ぜったいに自分が疑われるし、近所の人たちの目だって気になります。
今だったらマスコミに犯人扱いされてしまって、その後の社会復帰だって
ままならないほど叩きのめされてしまいそう…
私たちはそういう人を何人も見てきましたよね?

書斎に女性の死体が置かれていたのは村の名士バントリー大佐邸の書斎でした。
大佐は知らない女性だと言います。
大佐と顔見知りの警察本部長は、分かったような顔で話しを聞いてくれるものの
やはり疑っている様子だし、村の人たちもだんだん態度が変わってきます。

死んでいたのは少し離れたリゾートホテルでダンサーをしていた
若い娘ルビー・キーンでした。
ルビーの従姉ジョセフィンによると、彼女はホテルに滞在中の
大富豪コンウェイに気に入られてもうすぐ養女になるはずでした。

きましたね! 遺産がらみってことでしょうか?
コンウェイは亡くなった息子の未亡人アダレイドと孫のピーター、    
亡くなった娘の夫マークと4人で滞在していました。
アダレイドには恋人のヒューゴーがいましたが
ハンサムなダンサーでジョセフィンの相棒のレイモンドもつきまとっていました。

ジョセフィンによると、ルビーにはホテルの客ジョージが言い寄っていて
村で評判が悪い映画業界のベイジルも知人だったようです。

ではなぜパントリー大佐の書斎にルビーの死体があったのか? ということですが
誰かが持ち込んだ? バントリー大佐が嘘をついている?
昔気質で頑固だけどいい人そうだったのになぁ…大佐。

バントリーの妻ドリーは、謎解きパーティーですっかりファンになった
ミス・マープルに真相の解明を依頼しました。
果たしてミス・マープルは絶体絶命のバントリー大佐を救えるのでしょうか?
それともやっぱり大佐が…いずれにしろ謎は解かねばなりません。

ミス・マープルはいつもどおり関係者に何食わぬ顔で優しく語りかけて
警察なら聞き出せないようなことや、まったく関係なさそうなことから
ちょこちょこと真相に近づいていきます。
ポイントは “ 爪 ” と “ ドレス ” です。
男性の刑事にはちょっと難しい謎解きかもね!

この物語の中ではもちろん謎は解かれるわけですが
実際に死体があったら真っ先に疑われるのは必至なので
ミス・マープルみたいな人と仲良くなっておかねばなるまいね。

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