まりっぺのお気楽読書

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フランス王ルイ15世愛妾 ジャンヌ・アントワネット

2011-06-19 01:17:41 | 王の寵姫・愛妾
格が違う!! 王妃の風格漂う愛妾
デティオール夫人、ポンパドゥール侯爵
              ジャンヌ・アントワネット・ポワソン


1721~1764/愛妾 1745~1764

あまりにも有名だし、本もいっぱい出てるので書かなくてもね…とは思いつつ
シリーズの華ですので、一応生い立ちなどをサクサクっと入れときますね。

父親はパリのブルジョア、フランソワ・ポワソンとなっていますが
実は金融業者のシャルル・ド・トゥルヌエムではないかと言われています。
ジャンヌはポワシー修道院で良い教育を受け、社交界に出るための勉強もしましたが
教育費のほとんどはド・トゥルヌエムが出していたっていうんでね…
          
母親マドレーヌもものすごく美人だったらしいのですが
ジャンヌも早くから美しく洗練されていると評判でした。
美しい肌の持ち主で、大きな明るい瞳をしていました。
背は高くスタイルは良かったそうです。

19歳の時に、ド・トゥルヌエムの甥にあたるシャルル・デティオールと結婚しました。
チャーミングで知的なジャンヌは、パリの最先端の人々の間で口にされるようになり
彼女のサロンにはヴォルテールなど名高い哲学科なども集まりました。

もちろん、ルイ15世の耳にも入りましたとも!
ただ、公妾にしたばかりのマリー・アンヌ・ド・マイイがいる間は
どんなにジャンヌが頑張って目を引こうとしてもダメだったようです。

1745年、マリー・アンヌの喪に服していたルイ15世にジャンヌを売り込んだのは
なんと! 夫デティオールの父親でございます。

ヴェルサイユの舞踏会に招かれたジャンヌは、今度こそガッチリ王のハートを掴み
宮殿内に部屋を与えられました。

けれどもここで問題が…
ブルジョアとは言っても平民は平民、貴族ではないジャンヌを公妾にすることに
宮廷内で抗議が続出しました。
ルイ15世は思案の末、男の後継者が絶えていたポンパドゥール候の称号を買い与えます。

しかしジャンヌがルイ15世と頻繁にベッドを共にしたのは
愛妾になってから5~6年の間でした。
実はジャンヌは体が強い方ではなく、セックスがあんまり好きではなかったようなのね…
1754年に娘のアレクサンドリーヌを亡くしてからは完全にルイの寝所から身を引きました。

ではどうやって王の心をを掴んでいたかというと、とにかく好みをしっかり押さえ
気分を察し、退屈しないように心を砕いてもてなした…ということらしいです。
どんなに眠くても、うんざりしても、ルイが話している間は熱心に耳をかたむけました。
みなさん、見習いましょう。

相手をできなくなってからは、ルイが飽きないように、しかも深入りしないように
自ら厳選した娼婦たちを集めて “ 鹿の園 ” を作ってあげましたとさ…
“ 鹿の園 ” の300人に及ぶ女性たちがルイの相手をして、60人の庶子が生まれたんですと!
庶子たちについてはジャンヌが面倒をみていたようです。
必死にしがみついてうんざりされる愛妾も多い中、戦略で勝負、見上げたもんです。

それから、ジャンヌは王妃マリー・レクザンスカをいたわることも忘れませんでした。
ブーケを送り食事に招き、王妃が慈善事業でつくった負債をルイに払わせたりもしたし
フォンテンブローの王妃の部屋を贅沢でオシャレなインテリアに改装しました。

宮廷内で地位を守るための戦略だったとも言われていますが
愛妾を持つ他の王の王妃にくらべて、マリーは幸せだったでしょうね?
自分を見下す愛妾に夫がメロメロで蔑ろにされるなんて…
妻としてこんなに悔しいことはないものね。

ジャンヌは政治にも興味があって、次第に権力を持つようになります。
閣議にも参加し、最終的には大臣の任命権、戦争の指揮権なども手に入れています。

有名なのは、神聖ローマ皇后マリア・テレジアとロシア女帝エリザヴェータと手を結んで
プロイセン王フリードリヒ2世に対抗した “ 3枚のペチコート作戦 ” ですね。
女帝と型を並べる愛妾…なかなかいるもんじゃありませんよ。

1764年、ジャンヌは42歳という若さで亡くなりました。 肺病でした。

後年は太り気味で、美貌の衰えを隠すためドレスや宝石も派手になっていたらしく
長生きしていたら、さて、いつまでもルイが愛していたかどうかはわかりません。
でもルイ15世とポンパドゥール夫人は、もはや男女の恋愛関係を超越した
長年連れ添った夫婦みたいになっていたんでしょうね。

葬儀は盛大で、ルイ15世は悲しみに暮れました。
その後しばらくは部屋に閉じこもりがちになったそうです。

でーもー、4年後にはデュ・バリー夫人が登場しますよ、お楽しみに

(参考文献 エレノア・ハーマン『王たちのセックス』
      川島ルミ子氏『国王を虜にした女たち』 Wikipedia英語版)

王様たちの恋愛スキャンダル満載です
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コメント (5)
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