まりっぺのお気楽読書

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デンマーク王クリスチャン4世愛妾 カレン

2010-10-25 01:06:13 | 王の寵姫・愛妾
               こちらはカレンの息子さんの肖像画

別れても好きな人?
カレン・アンダーズダター


?~1673/愛妾 1613~1615

人気者クリスチャン4世は愛妾が多かったみたいですが、認知した庶子は3人。
そのうちのひとりがコペンハーゲン市長の娘(といわれる)で
王妃アンナ・カタリーネの寝室係だったキルステン・マッズダターです。
1611年に息子クリスチャン・ウルリクを生みましたが1613年に亡くなりました。

その後を継いだのがブレマーホルム秘書官アンダース・ハンセンの娘カレンです。

        

カレンはもともと牧師と婚約していたのですが、どなたかの結婚披露宴で
クリスチャン4世に見初められ、そのまま宮殿にお持ち帰りされてしまいました。
牧師の婚約者としてはどうなんだ?

3年あまりの関係でしたが
カレンはクリスチャン4世の息子ハンス・ウルリクを生んでいます。

1615年、クリスチャン4世はキルステン・ムンクと再婚しました。
たぶんそのせいでカレンは宮廷を去ることになりました。

しかしカレンにはヴェン島が与えられ、生涯にわたる年金も約束されました。
領主としてコペンハーゲンの上流社会にも加わりました。
前途洋々です。

ところがです。
1640年、カレンが若い学生ニルス・ネーラウセンと結婚しようと考えていました。
するとそれを知ったクリスチャン4世はすごく怒っちゃって
カレンの全ての権利を剥奪して財産も没収してしまいました

別れて25年でしょお… しかも付き合いは3年でしょお…
自分は他の女と結婚しといてなんなんでしょうね?

結局カレンはニルスとの結婚をあきらめます。
クリスチャン4世は「よしよし 」といった感じで全てを返してくれました。
というより、手当は没収前より増やされました。

クリスチャン4世ったら、別れた女に焼きもちかしら?
それとも、これはカレンの手当倍増作戦だったのかしら?
クリスチャン4世の性格を知り抜いた上での行動なら、かなりのやり手ですな!

とはいえ、スウェーデンに敗北し広大な領土を失ったデンマークの財力は衰え始め
お手当はかなり不規則なものでした。
カレンはやりくりが大変だったみたいです。

1642年に息子ハンスに領土を譲って隠遁生活に入りましたが
ハンスは1645年に亡くなりました。
ヴェン島はどうなっちゃったのかしら?
ちなみにヴェン島は1660年にスウェーデン領になりました。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

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