I LOVE GALESBURG IN THE SPRINGTIME
1962年 ジャック・フィニィ
大掃除で見つけた本、第2弾ですが・・・
わたくし、完全にアンダスンの『ワインズバーグ・オハイオ』と混同してました
表題の『ゲイルズバーグ~』の主人公が若い新聞記者だったことと
昔ながらの町の雰囲気に、完全にゲイルズバーグを舞台にした連作だろうと思ってました。
しかし、この短編集に収められているのは
アメリカの各地を舞台にしたファンタジックでノスタルジックな物語の数々でした。
『ゲイルズバーグの春を愛す(I Love Galesburg in the Spring Time)』
新聞記者オスカーは、町で起こる不思議な出来事に気がついていました。
ゲイルズバーグの古き良き町並みを守ろうと、過去から廃止された市電や旧式の消防車
亡くなった人々が姿を現すのです。
『クルーエット夫妻の家(Where the Cluetts Are)』
若いクルーエット夫妻は、設計士ハリーの家で見つけた古い設計図どおりに
19世紀さながらの家を建てます。
しばらくしてハリーが訪ねてみると、二人はまるで19世紀にかえったような
ドレスやスタイルで生活をしていました。
『時に境界なし(Time Has No Boundaries)』
大学教授ウェイガンはイリーン警部に呼ばれ、不可解な失踪事件を聞かされます。
失踪しているのは微罪を犯した人々で、みな過去に逃げていると言うのです。
そして、彼らを過去に逃したのはウェイガンだろうときめつけます。
以上、特に郷愁の感がある3作をあげてみました。
いわゆるタイムマシーンもののような、冒険がらみの物語ではありません。
過去を懐かしみ愛するあまりに説明のつかない出来事を肯定してしまう人たちの
不思議で素敵なエピソードです。
私も小花柄のスモックドレスなんかを着て、大草原の小さな家的に過ごしてみたいわ
などと憧れたものですが、これだけ何もかも揃っている現代に暮らしていると
難しいものかもしれませんね・・・不便で。
たとえばブルーレイ内蔵テレビとか、お掃除ロボットとか、ミストサウナなんかの
便利すぎるものは無くなっても耐えられるとして、冷蔵庫や洗濯機がないなんて
考えただけでウンザリ 主婦の重労働が増えてしまふ・・・
だいたい、電気やガスがないっていうのが信じられないですよね。
どうやって生活しろというのかね?
それから乗り物! 馬飼わなきゃ!!
結局、過去は懐かしむためにあるものなんですね。
戻れないから素敵に思えるものなんでしょうねぇ・・・
1962年 ジャック・フィニィ
大掃除で見つけた本、第2弾ですが・・・
わたくし、完全にアンダスンの『ワインズバーグ・オハイオ』と混同してました
表題の『ゲイルズバーグ~』の主人公が若い新聞記者だったことと
昔ながらの町の雰囲気に、完全にゲイルズバーグを舞台にした連作だろうと思ってました。
しかし、この短編集に収められているのは
アメリカの各地を舞台にしたファンタジックでノスタルジックな物語の数々でした。
『ゲイルズバーグの春を愛す(I Love Galesburg in the Spring Time)』
新聞記者オスカーは、町で起こる不思議な出来事に気がついていました。
ゲイルズバーグの古き良き町並みを守ろうと、過去から廃止された市電や旧式の消防車
亡くなった人々が姿を現すのです。
『クルーエット夫妻の家(Where the Cluetts Are)』
若いクルーエット夫妻は、設計士ハリーの家で見つけた古い設計図どおりに
19世紀さながらの家を建てます。
しばらくしてハリーが訪ねてみると、二人はまるで19世紀にかえったような
ドレスやスタイルで生活をしていました。
『時に境界なし(Time Has No Boundaries)』
大学教授ウェイガンはイリーン警部に呼ばれ、不可解な失踪事件を聞かされます。
失踪しているのは微罪を犯した人々で、みな過去に逃げていると言うのです。
そして、彼らを過去に逃したのはウェイガンだろうときめつけます。
以上、特に郷愁の感がある3作をあげてみました。
いわゆるタイムマシーンもののような、冒険がらみの物語ではありません。
過去を懐かしみ愛するあまりに説明のつかない出来事を肯定してしまう人たちの
不思議で素敵なエピソードです。
私も小花柄のスモックドレスなんかを着て、大草原の小さな家的に過ごしてみたいわ
などと憧れたものですが、これだけ何もかも揃っている現代に暮らしていると
難しいものかもしれませんね・・・不便で。
たとえばブルーレイ内蔵テレビとか、お掃除ロボットとか、ミストサウナなんかの
便利すぎるものは無くなっても耐えられるとして、冷蔵庫や洗濯機がないなんて
考えただけでウンザリ 主婦の重労働が増えてしまふ・・・
だいたい、電気やガスがないっていうのが信じられないですよね。
どうやって生活しろというのかね?
それから乗り物! 馬飼わなきゃ!!
結局、過去は懐かしむためにあるものなんですね。
戻れないから素敵に思えるものなんでしょうねぇ・・・