Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

プチ懐石料理教室【2015年・9月】

2015-09-21 23:35:10 | 懐石料理&和食
今日は月に一度のプチ懐石料理教室へ行ってきました

和食はイタリアンやフレンチに比べて作るのに本当に手間がかかるので、自宅で
復習をするときには「やるぞ」と気合を入れないと作れないほどですが、今後
茶懐石を作るときのベースになってくれると思うので、頑張って通います


今日は9月のレッスンということで、重陽の節句や、お月見をイメージしたお料理
たちを作っていくのだそうです


まずは先付けの土瓶蒸しを。秋の味覚の代表格、国産の松茸を使って作ります。
松茸はふきんで土やほこりなどをふき取り、縦に切って土瓶に入れます。




鯛は切り身にして塩を振り、10分ほど置いたら熱湯にさっと通して霜降りして、
水気を拭き取ってから土瓶の中へ。殻を剥いて塩茹でした銀杏も一緒に。


次に焼物の若鶏の味噌焼きを作ります。鶏もも肉は筋をとってから、厚みのある
部分に切れ目を入れて開き、厚さを均等にします。味噌は粒の白味噌を使って、
鮭・濃口醤油・みりん代わりにパイナップルのすりおろしを加えて混ぜます。




鶏もも肉に味噌をたっぷりと塗ったらラップに包み、冷蔵庫で1晩寝かせますが、
3日ほど寝かせても大丈夫だそうです。漬けたものは軽く水洗いして水気を拭き、
皮目を上にして180度のオーブンで10~20分ほど焼きます。


焼き物のあしらいには菊花かぶを作ります。皮をむいたカブはおしりを上にして
まな板に置き、両脇に竹串を置いたら、その竹串のある深さまで2mmの格子状に
切れ目を入れ、裏側には浅く十文字に切れ目を入れておきます。



切ったカブは3%の塩水に15分くらいつけておくとしんなりするので、軽く絞って
甘酢につけておきます。




次は揚げ物の無花果の揚げ出し。無花果は油で熱を入れるので、崩れないように
なるべく硬いものを用意します。皮を剥いて縦半分に切った無花果に、片栗粉を
たっぷりとまんべんなくまぶし、衣をからめて180度の油でさっと揚げます。


付け合せのししとうは、上部を切って中の種を取り除き素揚げします。無花果と
一緒に大根おろしを添えてもりつけたら、食べるときに天つゆをかけて


椀物は菊花豆腐。秋らしくきのこの吹き寄せあんと一緒に頂きます。きのこ類は
いろいろな種類が入るほうが良いダシが出てくるので、椎茸・しめじ・えのき・
エリンギなどを用意しています


出汁・薄口醤油・みりんを沸騰させきのこを入れて軽く煮たら、水溶き片栗粉で
とろみをつければ吹き寄せあんの出来上がり




絹ごし豆腐は4cm程度に切ったものを沸騰したお湯に落として温めておきます。
高さの半分くらいの深さまで5mmの格子状に切れ目を入れたら、そのまま静かに
あんの上に乗せて、箸を使って菊の形になるように開いていきます。


開いた豆腐に菊の葉の代わりに三つ葉を添えて、食用菊の花弁を散らせば完成。
花芯にみたてたからしを中心に落とすのがポイントです


オーブンで焼いていた若鶏の味噌焼きが焼き上がったら、一口大に切り分けて、
松葉を敷いたお皿に、水気を絞った菊花かぶ、枝豆の田舎煮・菊の葉等を添えて
盛り付けます。菊花株の中心には花芯に見立てた梅肉を添えて




今日はご飯のかわりに月見うどん。うどんは茹でて氷水で締めたらお皿に盛り、
その上に温泉卵を乗せ、カイワレ大根・油揚げの煮物・輪切りのすだちを飾り、
すだちのしぼり汁を掛けたら、かえしとダシをあわせた麺つゆをかけて完成


最後に土瓶蒸しを完成させます。あらかじめ温めておいた吸い地を具材の入った
土瓶に入れ、直火にかけて沸騰させたら三つ葉を入れて蓋をして弱火で蒸らし、
蓋の上にすだちを添えて完成です。



お料理が全て出来上がったところで、お待ちかねの試食タイム。今日はそれほど
調理に時間がかからなかったので、いつもより早い試食になりました


先付けは土瓶蒸し。土瓶蒸しはまず一杯目をおちょこに注いで、出汁の味を堪能
したら、蓋をあけて香りを楽しみ、具材を食べます。途中ですだちを絞って味に
変化をつけつつ、全て飲み切ります。見た目も香りもいかにも秋ですね


椀物は菊花豆腐の吹き寄せあん。菊花豆腐は綺麗に開くのはなかなか難しかった
ため少し崩れてしまいましたが、家で作るときに少し練習してみるつもりです。
今日の吹き寄せあんはきのこだけですが、蟹身や銀杏を入れても美味しいそう


焼き物は若鶏のみそ焼き。隠し味につかったパイナップルが程よい甘みと香りを
添えてくれていて、とっても美味しかったです。菊花かぶがいかにも秋らしく、
とても素敵な一皿でした


揚げ物は無花果の揚げ出汁。作るのはとっても簡単ですが、フルーツの揚げ物は
なかなか無いので、和食でこういうお料理が出てくると意外性があって良いです
よね。あま~い無花果と天つゆが相性バツグンでした


ごはんは月見うどん。今日の温泉卵はきちんとお湯を沸かして作りましたが、
最近は電子レンジなどでも上手に簡単に温泉卵を作ることができるようなので、
家で作るときにはそうしようと思っています


水物はスイートポテト。この時期にたくさん取れるさつまいもを使った甘味で、
とっても簡単に作れます。今日は実習はなくレシピだけでしたが、さっぱりした
味付けでとっても美味しかったです。娘にも食べさせてあげたいな

秋に入ってお料理も夏とはグッと雰囲気が変わったので、10月のレッスンもまた
とっても楽しみです