Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

いよいよ下浚い&単衣訪問着友禅出来上がり

2011-08-02 23:25:21 | 着物
今日の午前中は半休をとり、舞台の下浚い(リハーサル)へ行って来ました
朝9時集合なので、早めに起きて支度をし、会場へ向かいます。
浴衣を着ていったほうが荷物が少ないので、浴衣&名古屋帯で家を出ました。

まずは三味線・唄・囃子などの地方さん達に飲み物・食べ物・ゴミ袋などを用意し、
机や椅子や座布団を出して会場のセッティングを行います。
お世話になる地方さん・後見さん・小道具さんとお師匠さん方に其々ご挨拶をして、
自分の番が来るのを待ちます。


今まで練習用の振り出し笠がなかったので代理品でお稽古をしてきたのですが、
今日初めて本物を触ってみたら、代理品とのあまりの違いにビックリ
全然思うように動いてくれず、自分の番が来るまでに少し触らせてもらったのですが、
不安を残したまま下浚いがスタートしました。

いよいよ自分の番になり、緊張しながら舞台へ。
太鼓や笛が鳴り始め、三味線の音が聞こえ出すと、不思議と心が落ち着きました。
途中までは順調に踊っていたのですが、不安だった振り出し笠の部分にさしかかり、
やはりどうしてもうまく使うことができず、踊りになかなか集中できないまま、
曲が終わってしまいました

自分の番が終わって、大きいお師匠さん(私のお師匠さんのお師匠さん)から、
細かい部分での指導とお言葉をいくつか頂きました。
楽屋へ戻る途中、振り出し笠の件があまりに情けなくて悔しくて、涙が・・・
あんなにお稽古したのに、いつものお稽古以下の踊りしかできなかった・・・

「下浚いはお稽古の一環だから、失敗があったってうまくいかなくたって大丈夫!
みんなここから本番に向けて調整していくんだから、不安になることはないよ」と
パートナーの子やお姉さん方に慰められ、なんとか落ち着きを取り戻しました。

楽屋に戻り、撮ってもらった下浚いの映像を見ながらパートナーの子と反省会をし、
次のお稽古への課題を洗い出しました。
問題の振り出し笠も、ご好意で本番までの2週間貸し出ししてくださるそうなので、
しっかりとお稽古して不安をなくす事ができると思います。

その後は他の方の踊りを少し見てから着替えをし、急いで会社に向かいました。
出勤途中にメールチェックをしていたら、呉服屋さんから画像が届いていました。
単衣の訪問着の友禅が終わったようです


送って頂いたのは前回と同じく右袖の裏側部分の画像。
友禅を挿した直後で、まだ蒸しや水元をしていないので発色がイマイチだとか。
それでもとても綺麗な色合いで、とても素敵です

朝顔の葉の抑えた色が、芙蓉の葉の鮮やかさを引き立てています。
これが蒸し・水元の工程を経ると、より鮮やかに美しく発色するそうです。

これから金彩の作業に入るとの事。
次に届く画像は仕立て直前の、全ての色付けが終わった画像になります。
どんな着物になるのか、新しい画像が届くのが楽しみです