京都。東本願寺と西本願寺に、現行NHK大河ドラマの
織田信長の真意を知りたくて、行ってきました。
大好きな、歴史現地取材です。
さてまずは・・・
現在の両寺の基本勉強です。
浄土真宗
東本願寺派 『東本願寺』 御影堂
創建年:
1602年 宗祖:親鸞聖人。 ご本尊:阿弥陀如来。
寺院数 :8607院 信者数: 5,333,146人
二つの本願寺の『宗祖』。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)
1173年:京都の日野の里で誕生。9歳:比叡山で学び初め。29歳:師・法然聖人と出遇い、本願念仏の道に入る。
90年の生涯:「煩悩に満ちた私たちは、阿弥陀如来のみ教えを仰ぐことこそ、苦しみの世を生き抜く道である」と教える。
浄土真宗
本願寺派 『西本願寺』 総門
創建年:
1591年 宗祖:親鸞聖人。 ご本尊:阿弥陀如来。
寺院数:10275院 信者数: 6,940,967人
二つの本願寺の『ご本尊』。
阿弥陀如来(あみだにょらい)
極楽浄土にあって、大悲の本願をもって生きとし生けるもの、すべてを平等に救済してくださる仏様。
『お念仏』は、私たち全てを救いとってくださる阿弥陀如来への『報恩感謝のしるし』。 ・・・だそうです。
次にいよいよ・・・
本願寺派:西本願寺 と 織田信長の
『石山合戦』 信長の本心・真意 の検証。 迫ります。
信長以前にも。
1532年:
細川晴元は、京都山科を本拠としていた『大谷本願寺:西本願寺』を、その勢力を恐れて、
焼き討ち。
大谷本願寺を失くした西本願寺。
西本願寺・10世法王・証如: 交通の便の良い大坂御坊:『石山本願寺』を建立。 本願寺の本拠とする。
(現大阪城。あたりだそうです)
その後。
本願寺の勢力は、年々増大して、中央集権との結びつきが強くなった。
信長の時代になって。
1568年: 織田信長が上洛に成功。すぐに畿内をほぼ制圧する。
1570年9月12日:本願寺法王・顕如は、「信長が本願寺を破却すると言ってきた」として、突如、織田軍を攻撃。 激突する。
1571年: 信長は、長島願証寺で起こった、
『一向一揆』の壊滅を図る。 失敗。
1572年: 本願寺法王・顕如は、武田信玄や毛利輝元などと密かに同盟を結んで、信長を東西から挟撃しよう、と画策する。
信長の危機。
『西本願寺』と『一向一揆』、『畿内勢力』から攻められる。
西本願寺: 長島・越前・石山の3拠点で、信長と戦う。
一向一揆勢: 長島・屋長島・中江の3箇所に篭るが、信長の兵糧攻めに耐え切れず、
降伏開城する。
結果は・・・一揆勢を焼き殺した。 指導者の願証寺の顕忍は自害。
『西本願寺』は将軍と組む。
1576年: 本願寺法王・顕如は、毛利輝元に庇護されていた将軍足利義照と与して、三度の挙兵。
戦いは続いて。
1578年: 信長は、朝廷を動かして、本願寺法王・顕如と、
和解を試みる。
本願寺・顕如は、毛利氏の賛同がないと応じられないと、和解を
拒否。
1579年: 本願寺・顕如は、将来の弾薬や食料の欠乏を恐れて、密かに朝廷に、信長との和解話のやり直しを頼む。
そしてついに・・・
1580年3月1日: 本願寺は和議を推し進めることで合意。 信長も本願寺側との妥協点を探った。
3月7日: 本願寺は信長に
『誓紙の筆本』を提出。 信長と本願寺は3度目の講話を果たす。
1570年~1580年。
10年間の、信長と西本願寺の
『石山合戦』、に終止符が打たれる。
よそ者であり
、『天下統一』『天下布武』、を実現する信長の道程は、簡単ではありません。
『本願寺野本拠地』…京都山科で細川氏の焼き討ち→大坂石山で信長に降伏→次はどこへ?→現京都に移る。
この続きの、信長と本願寺の検証は次回に。 お楽しみに。
ここで・・・
今回の二つの本願寺訪問での
驚きの発見と報告です。
静かな厳粛な 『東本願寺』
静けさこそが日本の寺の良さと感動でした。
『参拝接待所』
沢山の一般人が、静かに座っていました。
『剃刀の儀』(かみそり儀)を待っている方々です。
『剃刀の儀』。
『帰敬式』(ききょう式)が正式名。
仏・法・僧の三宝に帰依し、
南無阿弥陀仏の教えを拠りどころとして人生を歩むと、『新たに誓う』、真宗門徒の『出発式』。 だそうです。
『その時』を静かに待つ人たち。
敬意を称して、皆様に敬礼して
、静かに立ち去った私です。
静かな東本願寺から歩いて・・・
次に到着。
にぎやか。大勢の人人。キラキラ。派手。東本願寺と対照的。 『西本願寺』
今日は親鸞の誕生日。大イベント中でした。 『宗祖・親鸞聖人:降誕会』
寺の外。沢山ののぼりがたなびきます。
寺の内。
沢山の僧侶と一般人。 『親鸞聖人降誕祝賀会』
沢山の雅師による奉納。 『雅歌』 沢山の僧侶 と 信徒 と 参拝者。
式典は厳かに施行されていました。
その隣は
『龍虎殿』。
休憩所でした。
こちらでも・・・東本願寺同様に、
『剃刀の儀』 の方々が御待ちでした。
若いお坊さんがアナウンス。「剃刀の儀にご参加の方はお名前をお呼びします。 申込書をお出し下さい。」 と。
名前を呼ばれる方の多いのには、
私は心底驚きました。
驚いた私。
お名前を呼ぶお坊さんの所へ行って、尋ねました。
「沢山の方が帰依なさるのはすばらしいことですね。 立派ですね。
皆様は、1年間とか2年間とか仏教をお勉強なさって、今日の日をお迎えになったのですか?」 と。
お坊さんの答。
「いいえ。 あなた様もいかがですか? 剃刀の儀に今からでも参加できますよ。
キリスト教をご存知でしょうか? キリスト教の洗礼の時には『クリスチャンネーム』を頂きます。
キリスト教同様に、剃刀の儀を終えた人は、『法名』を頂きます。
剃刀の儀とは、仏教徒になるという『宣誓式』です。
勉強はそれからです。 今日から私も釈迦様の弟子になるとの表明の儀です。」 と。優しく教えてくれました。
えぇ~!!
今日! 希望者は、何の知識もなくとも、仏教徒になる儀式に参加できるのです!!
坊さまの説明は、キリスト教からの説明でした。 えぇ~!!
更に驚いた私。 調べてみました。
『剃刀の儀』
西本願寺でも東本願寺でも、
毎日原則年中無休で朝昼の2回、執り行われています。
『お礼金』は『一人1万円』。
『法名』と『略肩衣』(仏と対面時に威儀を正す、門徒の正装)を頂きます。
『戒名』と『法名』の違い。
「戒名」とは、戒律を守って生活する人、つまり 受戒を受けた人に与えられる名前。
「法名」とは、仏法に帰依した人に与えられる名前で、戒律のない浄土真宗では「戒名」とはいわず、「法名」を用います。
長くなりましたので…今日はここまでで。 御粗末様でございました
5月21日。復活節第五水曜日。
『今日の御言葉』
『イエスは弟子たちに言われた。
「わたしはぶどうの木。あなた方はその枝である。
人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」』
ヨハネ福音書 15章5節
『ぶどうの実』は
『愛の実』ですよね。
人はいろいろの行動をします。 でもそこに『愛』がなければ、『ぶどうの実』ではない。てことですよね。
イエスの生活は、すべてが、『愛』ある生活でした。
私たちも、神から力を頂いて、イエスの生活に倣って、
『ぶどうの実』を結びましょう!
きっと・・・
仏教徒も皆様も、御釈迦さんに倣って、『ぶどうの実』を結んでいらっしゃるのでしょうね!
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。 お元気ですか?
織田信長
真意検証の旅からも学ぶことがいっぱいです。 人は一生学び。 そして 一生青春ですね!