ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

イヌ科肉食動物

2013-02-05 | 生態・行動
自然界では、動物は生き残ることが最大のテーマだ。
そのために、進化の過程で様々に工夫してきたことの一つ、
「速く走る」

チータのようなネコ科ほどではないが、イヌ科もまた
脊椎を屈伸することによって、歩幅を広げる走法をとる。

前肢で着地するのと同時に、脊椎を曲げて力をため、
後肢を着地点よりも前に運んで、次の推進力の準備をする。



ここから、後肢で地面を力強く蹴って、脊椎を伸ばし、前へ大きくジャンプする。



これに対して、
馬などの草食動物は、脊椎をほとんど動かさずに走る。
発酵槽(草類を消化するための臓器)が脊椎に吊られる構造になっているため、
脊椎の屈伸によって歩幅を大きくすることが出来ないからだ。

そこで、彼らは、脚を長くすることによって、歩幅を大きくし、
ネコ科・イヌ科肉食動物に対抗したのだ。



動物の体の構造について書かれた本を読んだ。
Zionの走る姿がさらに興味深く、面白く思える。

犬は、ネコ科の動物ほど脊椎が柔軟ではないので、スピードの効率は落ちるが、
Zionの過去の画像を見ても、しっかりと使って走っているのが分かる。



本当に楽しそうだ。
そんなに喜んでくれるなら、また走りに来よう・・・



海風は冷たくて、気持ちいいから、
やっぱり、次の日も、それ~っ!



両日それぞれ、さらに10キロ、歩いている。
Zionは、まだ遠くへ遠くへ行きたがる。
その方向感覚にも、脱帽。

複雑な進化の中で残って来た性質は、大切にしてあげたいと思う。

飼い犬はイヌ科雑食動物、心はもはや・・・
ヒト科なのだろうか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




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