〈旬を過ぎてしまった玉ねぎ〉
桂文珍師匠の小話から~じいさんが歯が痛むと言うのを耳にしたお婆さん
「お爺さん もう10年前に全部入れ歯になっとるよ」~
この頃私は入れ歯のブリッジの金属が歯茎に食い込み、痛んだり腫れる事がある。
そんなときはご飯粒が当たっても痛むから殆ど丸呑みである。
理由は「あられ」の食べ過ぎ、入れ歯の使い過ぎだと分かっているけど
「あられ」が大好きで止められないのである。
入れ歯はうまく嵌まっているときは甚だ都合がよろしい。
永久に虫歯の心配をしなくてすむし歯磨きせずともよい。
熱いお茶も余り熱いと思わないし、アサリだって少々砂が残っていても義歯ならへいちゃら、
無精ものには有難い贈り物である。
しかし、入れ歯の方も大人しくしていない。
顎の形が年々動いているのだろう、最近は外れやすくなった。
口のなかに微妙に隙間が出来て思わぬ時に外れたりするから、
人前では大口開けて笑ってはいけない。
油断して笑った途端に入れ歯が外れて相手をビックリさせる畏れがあるからである。
入れ歯を外した顔を、素顔も見せてもいけない。
もし、友人が歯抜けの私の顔を見たら、
普段の見慣れた顔との余りの違いに絶句するに違いないからである。
本日も平穏なり
最新の画像[もっと見る]
来週は東京に行く予定、また、ブログを書くつもりです。グッドナイト