嫁さんの元気な頃は三度の食を案配してくれたから
私はただどんぶり叩いて待っていればよかったのに。
今や朝・昼・晩の食事は自分の裁量で賄わねば生きていけない身だ。
もう20年も自炊を続けているが性に逢わないのか未だに馴染めない。
かといって食べないわけにもいかんので
食事はいつも黙々と機械的に仕事的に済ましている。
食事には出来るだけ手を掛けないように、
台所に立つ時間が短くなるようにをモットーにしているから、
朝はトーストかカップ麺、昼はコンビニ弁当か蕎麦屋が多い。
夕方陽が落ち始めると、さて今夜は何を食おうかとまた落ち着かない。
宅配弁当を隔日に取っているが、これは苦渋の選択、
一時しのぎ、次善の策というやつ。
献立は野菜が主だし、病院食のように見事に脱脂と減塩が行き届いた、
全くの健康食品だから私には不向きである。
先日久し振りに娘と食事をする機会があった。
食卓が明るくなり会話も弾んで食事を終えるのが名残惜しい気がしたもの。
諺に「最も楽しい時間は親しい友と食事をするとき」とある。
娘との食事は二番目 かな。
しからば嫁さんとの食事は?難問だね。彼女は時々
こっちの箸が思わず止まる電撃的質問で私をびくびくさせたからねー
無論ひとり飯より良いに決まっているけど。
本日も平穏なり