実録深谷混声合唱団員~madamふかこの日々是合唱&ねこ(時にはごはん)

埼玉北西部にふんばる深谷混声合唱団のなんちゃってソプラノmadamふかこが合唱的的生活と日々の雑感をゆるっと綴ります。

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鴎(かもめ)〜夏服への鎮魂歌

2016-07-06 20:21:19 | ミュージック
ふかこですが。
7月です。明日はまた、真夏日になりそうです。

この時期、思い出さずにいられない合唱曲は、
木下牧子さんのアカペラの名曲、
「鴎」(三好達治・詩)


深谷混声合唱団も、かつて歌ったことがありましたね。
若い人が歌うことも多いこの曲ですが、
詩の背景を知らないと、なかなか理解の難しいフレーズが多々あります。
深混で歌った時も、
何でカモメが舞踏室? 何でカモメに食堂?
…と、最初はなかなか感情移入できずに、
うまく歌えなかった人も、少なからずいたようでした。
ネットで調べていても、
「自分自身がお墓って、何なんですか」というような質問もあってね。
本当の自由とはそういうことだ、という趣旨の説明でしたが、
ふかこはちょっと違う意見です。

この詩を書いた三好達治という人は、
昭和を代表する有名な詩人で、静謐できりりとした美しい詩を書く方でした。
戦争中、彼は、当時の多くの芸術家がそうだったように、
戦争への協力を強制され、戦意高揚、戦争賛美の詩を多数書きました。
あの時代、生きていくためには、そうするしかなかったのです。
そんなある日、彼は学徒出陣する学生たちを鼓舞するべく、
講演することになったのだけれど、
真白い夏服に身を包んだ初々しい若者たちを前にした時、
三好は「なぜ、君たちのような若者を戦場に送らなければならないのだ…」
と、号泣してしまったのだそうです。


「鴎」は戦後真っ先に発表された詩のひとつです。
戦争が終わって、若者たちが自由になった、と、とらえることもできるけれど、
この詩の中で、若者たちが空にいること。
特に第4連、彼らの「墳墓=墓」に言及していることをかんがえると、
これは、むしろ、戦場で命を落とした若者たちへのレクイエムではないのかと。
心ならずも戦場へ行き、
多くは遺骨もわからず散っていきましたが、
死ぬことではじめて彼らは時代の不幸から自由になった。
恋もし、スポーツもし、
生も死も自分自身のもの、という自由。
生きては得られることのなかった、彼らの未来への、
レクイエムでは、ないのかと。

この歌を歌う時には、ぜひその痛ましさを感じて歌いたいものです。
そして、この痛ましい犠牲のうえに得た、
この自由と未来を、
ふかこたちは責任を持って守らなければなりません。
自分の頭で、よくかんがえてね。

ま、単純に、いい曲だねと、
感動して歌っちゃうのも、
いいとはおもうんですけどね









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