実録深谷混声合唱団員~madamふかこの日々是合唱&ねこ(時にはごはん)

埼玉北西部にふんばる深谷混声合唱団のなんちゃってソプラノmadamふかこが合唱的的生活と日々の雑感をゆるっと綴ります。

言霊〜コトダマ〜

2017-09-21 01:13:20 | 雑感
サザンのヒット曲に
愛の言霊、というのがあったけれど。


日本には、古来、「言霊〜コトダマ〜」という思想、というか、
宗教、というか、
一種の哲学があって。

それは、言葉に宿ると信じられていた、霊的な力のことでね。
言魂、とも書く。


言葉にはそれ自体魂が宿り、良い言葉を発すると良いことが起こり、
不吉な言葉を発すると良くないことが起こると信じられていました。

さらに、
自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、
それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされるという信仰もあってね。
例えば、「古事記」の中にこんなお話がある。

『伊吹山に登ったとき、大猪に出会った倭建命(やまとたけるのみこと)は、
「これは(ただの)神の使いだから帰りに退治しよう!」と言挙げしました。
大猪は、実は神の化身であり、
この言葉は命(みこと)の慢心によるものであったため、
命(みこと)は神のたたりにあって病にかかり、
これがもとで亡くなってしまいました………』

言霊の思想は、単に万物に神様が宿るという考えを超えて、
心の存り様をも示すものであったようです。


ふりかえって、
この頃、偉い人たちの話す言葉は、
ひたすら、
声高に相手をののしり、恫喝し、
あるいは
平気で嘘をつき、騙し、あざむき、
憎しみと軽蔑に満ち満ちていて、
とうてい良い魂を宿しているものとはおもえません。

汚い言葉は、まだ心の中にとどまる内はおとなしく足元に丸くなっているだけですが、
いったん口に出して空気を震わせてしまうと、
それ自体が争いを呼び起こし、
次々と人々のうちの禍々しいものを呼び覚まし、
思いもしなかった状況をひきおこしかねません。
ヘイトスピーチは、向けられた相手を傷つけるだけではなく、
その言葉を発した自分自身の心身をも引き裂くのです。


コトダマとは、
言葉という、
人が人であること根元、
人と人を繋ぐ根本に対する、怖れとつつしみ。
この、日本古来の心のありかたが、
今、必要とされているように思えて、仕方ありません……
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