実録深谷混声合唱団員~madamふかこの日々是合唱&ねこ(時にはごはん)

埼玉北西部にふんばる深谷混声合唱団のなんちゃってソプラノmadamふかこが合唱的的生活と日々の雑感をゆるっと綴ります。

ふかこ、カントリーミュージックにどっぷりつかる〜ジョニー・キャッシュ③やっと完結!

2017-03-10 01:16:06 | ミュージック
ふかこですが。

ちょっと飛んじゃいましたが、カントリー編、完結させなくては。

カントリー音楽について色々考察してきましたが、
興味深いのは、カントリーの購入層は、あのトランプのコアな支持層と重なっていることです。

前回、「大草原の小さな家」のローラの父親について、
カントリー音楽を生み出したヒルビリーの1人だったにではないか、と書いたのですが、
実際かれは、農業経営では成功していません。
物語のなかでも、彼はしばしば鉱山などに出稼ぎに出ているし、
開拓には失敗して、中途半端な仕事を転々として一生を終えたというのが、
本当のところのようです。
こういう開拓くずれのような人々がアメリカ中西部にはおそらく少なからずいて、
そういう人々がやがて、自動車やその他のアメリカの産業を
工場労働者として支えてきたのではないでしょうか。

お日様がのぼれば工場や農場で汗と油にまみれて精一杯働き、
お日様がしずめば、仲間とビール。
家に帰れば奥さんがお豆煮てたりしてね。
それでもって、日曜日にはきれいなかっこうして
教会へいってゴスペルを歌う。
そんなに豊かではないけれど、穏やかな日常がそこにあった。
そんな人々が愛してやまないのが、カントリー音楽。
そして、そんな人々が、
そのような生活を取り戻す期待を託し、選んだのが、トランプなのです。



……で、そんな人々に近づくべく、カントリー音楽というものを聴いてみたのですが。
もっとも売れたというガース・ブルックスやシャイナとかは、
これは、もう、ド演歌な世界で🙀🙀🙀
ちょっとふかこには近づき難かったかな。

そこで、大御所ジョニー・キャッシュにトライしてみたわけなんだけれど。
これは、とてもよかったです。
彼の歌には、何か底を這うような悲しみが感じられて、
日本人たるふかこの心も揺り動かされるような哀切なものがあります。

彼は12、3歳の頃、3歳年上の仲良しの兄と農作業の手伝い中、
兄弟もろともに機械にまきこまれるという大事故にあい、
生死の境をさまよいました。
結果、兄はなくなり彼は生還したのですが、
目覚めた彼の耳に聞こえたのは、
「優れた兄の方が天に召され、役立たずがこの世に残った」
という、心無い父親の言葉だったのです。
そして、この経験は一生彼のトラウマとなって、
彼を苦しめ続けました。
彼は生涯薬物中毒に苦しみましたが、
その根底には、
死ぬべき身が生き残ってしまった、
自分が生まれてくるべきでなかったという思いがあったのでしょう。

キャッシュはこの父親には生まれた時から疎まれていたきらいがあって、
そもそも名前をつけてもらえず、
単にJRージュニア、つまり、息子、としか呼ばれてこなかった。
名前が思いつかなかったんだって………って、子供三人だかしかいなかったんだよ💢
思いつかないって………信じられませんが。
ジョニー、というのは、後々歌手としてデビューするにあたって、
ジュニアではあんまりだというので、
レコード会社でつけてくれた名前なのだそうです。


そんなジョニー・キャッシュのアルバムですが、
彼を最も世間に知らしめたのは、
初期のいくつかの刑務所での慈善演奏の録音でしょう。

刑務所での録音……日本では考えられないことですが、
さすが自由の国アメリカ🇺🇸。
やっちゃうんですねえ。
しかも、歌ってる曲ときたら、
コカインブルースだの、死刑へのカウントダウンだの。
そうそう、日本では森山良子さんがカバーしている、
「思い出のグリーングラス」。
森山良子版では、都会暮らしに疲れた女の子が故郷に帰るお話になっていますが、
実は死刑囚だか終身刑だかの男が、人生を後悔しつつ
もう二度と戻ることのない故郷を懐かしむ歌なんですね。
まあ、こんな歌を容赦なく歌っちゃって、
聴いてる囚人たちもキャーキャーひゅーひゅーで。

生き残ったことへの贖罪でしょうか、
ジョニーはこのような慰問をしばしば行ったそうです……

ただ、カントリーはあんまり知らない、という方には、
最晩年のアメリカン・レコーディングのシリーズがよいかも。
これは、ジョニーの自宅の居間に機材を持ち込んで、
馴染みのギタリストなど少ないスタッフで、
ジャンルにこだわらず居間色々な歌を歌っているもの。

これは、彼の母親が歌っていた古いゴスペルのコレクション。
CGFのコードだけでできてるような、シンプルな歌たち。
カントリー音楽の原点をみるようです。


こちらはアメリカン・レコーディングV。
ほとんどギター一本で淡々と歌っている。

同じくIV。
どれか一枚だけ、というなら、名曲揃いのこれがオススメ。


ジョニーの声は低音が効いたバリトンボイスで、
日本人には聴きやすいのではないでしょうか。
とくに、晩年のこのシリーズの声は
余分なものがすっかりなくなり、
心に響く実に味わい深い声です。
彼は同じカントリー歌手であった愛妻がなくなると、
あとを追うようにすぐに逝ってしまいました。
アメリカン・レコーディングのシリーズは、その直前のものなので、
彼の集大成とも言えます。
ぜひ、聴いていただきたいですね。

それでは、また、ごきげんよう。
ふかこでした。






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