原田芳雄さん死去。

味わい深い、優等生では無い、魅力の人だった。

最近では、高校生レストランで、

主人公の父親の坊主を演じていたが、

最終回前に、旅に出て、それ以来、

出演がなくなったのが、気にかかっていた。

それほどに高齢でもなかったと思うのだが、

本当に残念である。

八方破れの、非常識の魅力のある人が、

だんだん少なくなって、残念である。

当たり前の中からは、当たり前の事しか生まれない。

当たり前の枠組みを出たところに、

優れた、粋な、答えが待っている。

僕にとっての、原田芳雄は、

そんな存在であった、気がしている。

死因は分からないが、

最近は、妙に痩せている様で、

気にはなっていた。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌。

なでしこJAPAN、日本人が変わる？

僕の世代の常識では、日本人は生真面目で、

努力を惜しまないが、真面目さが裏目に出て、

大勝負の舞台では、本番に弱い。

こんな感じでした。

ところが、前回のオリンピックのソフトボール決勝や、

今回の女子サッカーW杯を、観る限り、

これはもう、古いみたいですね。

サッカー決勝で、PK戦になってからは、

特に判り易かったですが、

おおらかで、いつもジョークを飛ばす、

と言うはずの、アメリカ人の方が、

顔が、表情が、引きつっていました。

それに比べて、日本選手は、

明るく、余裕のある表情で、

僕なんかは、ここで、勝利を確信しました。

国民性も、大分、変わってきているのですね。

何だか、嬉しい気持ちがしています。

最後の段階では、勝利の女神が、

間違い無く、日本の上に、舞い降りていましたね。

荷物がでかいーなでしこJAPAN。

おかえりなさい。

なでしこJAPAN、ヒロインたち。

空港の様子を、テレビで観て、驚いた。

皆がみんな、物凄く、でかい荷物を持っている。

持っていると言うか、持ちきれないから、

台車に乗せて、押してくる。

台車には、自分の身体より大きい荷物が、

３～４個、積まれている。

首から、誇らしげに、金メダルが下げられている。

僕は、また、泣いた。

あの、でかい荷物の中は、

着替えのシャツなんかがいっぱいなのだろう。

夏場は、激しいスポーツだから、

一日で、シャツなんかも、何枚も使うのかも知れない。

だから、大量の着替えが必要なのだ。

そんな事を勝手に想像したら、

また、たまらなくなって、涙腺が緩んだ。

なでしこJAPAN、優勝。

一部の、知識人と言われている人や、

左翼的な評論家は、

優勝した途端に、女子サッカーを、

全く、観戦したことの無い人まで、

なでしこ一色になることを、

批判する事を、始めている。

安っぽい売名行為かも知れないが、

片岡Kと言う、情けない人物は、
（映画監督らしいが）

Twitter上で、なでしこJAPANのメンバーは、

ブスである、とまで言っている。

僕は、声を大にして言いたい。

この、たわけ者め、大馬鹿者めと。

女子サッカーに親しんでこなかった人間も、

急に目を向ける事、確かにそうなっているが、

それが、素晴らしいのであって、

なんら、批判されるべきものではない。

この現象を、全員で、右向け右をする、

全体主義だと言う方が、狂っている。

大震災の直後でもあり、

国民全体が、後押しをしたと言っても良いだろうが、

これは素晴らしい事であって、

僕は、日本にとって最高の出来事だったと、

高らかに、断言したい。

コメントすらするのが哀しくなるが、

ブス発言も、言語道断だ。

ひたむきに頑張っている女性を見て、

その魅力に感づかないなら、

映画監督など、早く辞めるべきである。

僕は、もともと、一生懸命の人が好きだから、

魅力を感じたし、感動で、泣いた。

厚化粧のタレントと、汗をかいて走る選手を、

同じ土俵で、評価するなどは、

正に、愚行の最たるものだ。

一刻も早く、謝罪表明して欲しいものだ。

彼女たちは、帰国後、首相官邸に行くそうだが、

政府は、彼女たちの記念練習場の一つくらい、

被災した、東北にでも、造ってあげられないものか。

あるいは、公費で、東北の子供たちに、

サッカーを教える教室などは、出来ないものか。

彼女たちは、世界一になって、忙しいだろうが、

首相が頭を下げれば、協力してくれると思う。

主将の澤穂希選手は、きっと引退だろうし。

こんな事が、復興の原動力になるのだろう。

まあ、しかし、

ゆっくり休んで欲しい気もする。

本当にご苦労様でした。

ありがとうございました。

最後に、

私服姿の彼女たちは、

とびっきり素敵だと、

言っておきます。