◆「言語と思考」は学生時代読んだもので1973年6月30日第2刷発行で、あちこちに書き込みがある。言語の起源。動物から人間へ、言語の習得と人の大脳機構を語るに、いまでは更に人についてはかなり理解がすすみ、人工知能がでるまでになっているにも関わらず、人は自分のこととして、自分の脳を自分の脳で考え、いかに人生に課せられた戦いの視点をもって、すべての面において自己訓練していかなければ、人工知能に監視され、使われ、幻想社会に生かされて、自己をますます見失う世界になっていくだろうことを僕は危惧する。◆ショシャールは医者にもかかわらず形而上学的見解をはっきり述べており、最後にティヤール・ド・シャルダンの次のような言葉で結んでいる。***「かくて人間の努力の崇高な目的は、この地上の都を建設するものと、天国をまもるものとの終末論的夢を結びつけることであろう。幸福とは何かを気に病むひとに応えて言う。「人間が完全な自己となり、生きていようと思うならば、自己に中心をおいて、教養につとめ、他人から中心をはずして自己より偉大なるものに中心を高く定めなくてはならぬ・・・・成長の楽しみ、愛する喜び、敬うことの幸福。そこに、つまるところ、この理論が生命の法則をもとにして予見した三重の幸福がある。幸福の問題の完全な解決は、愛に満ちて、深化をつづける宇宙にひたすらつかえ、しかも深く愛することである。」(「現象としての人間」から。<ティヤール・ド・シャルダンはブログで2016年11月29日にアップした人で司祭で科学者である<写真>あり。是非、訪れて見られたし。>)
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