marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

あなたがここに転生した理由(その2):世界のベストセラーを読む(937回)

2021-12-20 22:45:10 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教

 ▶先の続きである。『あなたがここに転生した理由』(坂東忠信 著:青林堂出版)「元刑事が読み解く死後の世界の話、あの世は天国しかない地獄」と解説にある。「新たに生まれなければ神の国を見ることはできない」というイエス・キリストが語った言葉を知っている人がおられるかもしれない。イスラエル教師であるニコデモに語った言葉であるが、その会話の中で「地上で行われていることを話して分からなければ、天上のことを話してはなおさら分からないだろう」言われた、その地上でさらには天上においてもその行われていることを知りたいなと、いろいろ考え続けてきたことの内容が、この本に書かれているようで、僕が思っていたことと同じだなぁと同感するところ多々なのであった。イエスは霊の浮遊を風に例えたのであったが。その死後の先、否、実際に起こっていること、その異界への招待、その先のことがこの本には書かれていると思われたのだ。これは、おそらく聖書が語り、永遠の命へとイエスが導かれるというその天国での魂のありようを宗教などに関わらず実体験として書いたものと思われた。▶肉体という実態が説かれ、死後すべて隠し立てができない魂のあからさまなありようが、誰の目にも明らかになる世界、人によっては、いたたまれない姿に類は友を呼ぶその魂のありように相応しい塊ととして集まるのだろうと。”聖書は一度死んだ男の実録”という表題があって、その内容の理解はキリスト者でなくても間違いではないと思われた。宗教如何に関わらず、死後の世界の魂のありようを問い詰めていけば、イエスの事は理解されるものであると考える。基督教神学での”永遠の今”という掲題もこの著書には素直に書かれていると思われた。死後の霊が、すべてあからさまであり隠し事ができなく、思いのまま、どのようにも肉体や時間や詰まりあらゆる物理的制約もなく、思いどおりになるとすれば、天国とは実に住みにくい地獄であると思う人もいるだろうと、いうのが副題で語っていることなのである。▶従って、天上から地上の肉体に再び入り込み、何度か戻って生まれ替わりもあるだろうということになる、と。とすれば、それは輪廻転生である。仏教でいえば毎日、僧侶のお経を聴き、何回忌と重ねながら100回忌ほどで天井に帰っていくという。死後も地上をその霊が存在し、漸次、その霊が昇華していくのである。悪い例は、その地上にうろつく霊が、人間に憑依し、気づかぬうちに他を死に至らしめることがあるということである。僕らの目には見えないが、多くの霊が周囲に存在しているのである。これは何ら不思議なことではなく事実なのであるということである。・・・それらが、イエスの語られた地上で起こっていることなのではないだろうか(ヨハネ伝3章1~21節)。そして、いかなる宗教と言えども”みだらな思い”を禁ずるのは、また、再び肉欲をこのみ、この地上に執着し魂が浄化されないからであろうということになる。天国には行けず、この地上に戻り不自由な肉体をまとわりつかされ、再び肉体に憑依したいとうろつきまわるのである。・・・続く