marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(299回目)キリスト教会の改善に関してドイツのキリスト者貴族にあててⅡ(M・ルター)

2017-03-24 19:55:39 | プロテスタント
 昨日に続きルターの書かれた掲題、三つの城壁の二つ目の文章の抜粋です。仲良くしようと向こうさんも言っているのに、いくら宗教改革から500年とはいえ、あまり欠点を書き連ねるのも何かと思いますが、僕は”神が創造されし人間とはいかなるものか”という命題みたいなものを常に思ってしまう訳です。社会の中で人のステータスをもってしまった人間の思考のようなこと・・・。
◆時代の制約、世界情勢、社会事情、その時代に生きた人々、そしてその個人の出生の起源、成長の環境など諸々。この地球上で、国は異なってもこの地球上で、永遠の命を願い、追求して、あるいは漠然とでも信じてきて、今、自分では選べない親の元に生まれ、その彼、彼女もまた、同じ地上の人生を歩んで来たわけです。その中で、このとき少なくとも自分が永遠の命に出会う。
◇これは、「わたしがあなたを選んだのだ」と神からそのように導かれたのであろうなぁと曲がりなりにも他には迷惑かけることではないだろうから、思っても許されるのじゃないかなと考える。
◆さて、ルータさんの第二の城壁について述べた掲題文書の抜粋です。
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 第二の城壁は、なおいっそう根拠のない、不当なものである。彼らは一生涯聖書についてなにも学んでいないのに、自分たちだけが聖書の教師であろうとする。自分たちだけに権威があると僭称し、教皇は悪人だろうと全員だろうと信仰に関しては誤ることはないのだという恥知らずな言葉で私たちをだまし、しかもそのために一字たりとも証明しえないでいる。〔・・・・〕どれほど無学で、悪かろうと聖霊は彼らを見捨てないと考えているので、大胆にもおのれが欲するだけのことを付加していくだろう。そうだとすれば、聖書はどんな必要があり、役に立つだろうか。〔・・・・〕
 鍵は聖ペテロにあたえられたのだから、権力も彼だけに与えられたのだと主張しても、(※使徒ペテロの正当な継承者は教皇のみとされている)鍵が聖ペテロだけでなく、全教会にあたえられていることは十分明らかである。しかも鍵は、教理や支配のために定められたのでなく、罪をつなぎ、あるいは赦すためだけに定められたのである。彼らがそれ以上に、違ったことを書き加えるなら、それはまったくの作り話に過ぎない。〔・・・・〕
 私たちは、上述したように、実際みな祭司であって、みなひとつの信仰とひとつの福音と同一の聖礼典をもっているのだから、信仰において何が正しいか、何が正しくないかということを味わい、判断する力を、わたしたちもまたもってはならないのだろうか。〔・・・・〕信仰を受け入れて、これを理解し、擁護し、誤謬を罰することはすべてのキリスト者が当然なすべきことである。
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 ・・・続きます。