marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(277回目) いつも初心 (M・ルター)

2017-03-02 20:31:36 | 日記
◆岩波文庫から出ている「キリスト者の自由/聖書への序言」は、この異邦人の国である日本では先理解のない初めての方にはとても難しく思われるのではないかと思います。何しろルターさんにとっても彼の説教のエッセンスのような内容ですからね。
聖書そのものを読んでも、今一度ピンと来ない方は、いろいろ参考書を探すのですが、これまた世界のベストセラーですから、ピンキリの書物が本当にたくさん出ています。ひとりひとりに聖書は語りますから、偉い先生の書かれたものでも先の回に述べたように決して普遍性を持つものではありません。最後はといったらいいか、自分の言葉で聖書を読んで、イエスと語ることです。
◆そして、復活したイエスにはガリラヤでお会いできるであろうと言われたごとくに、人それぞれの日常(ガリラヤ)でふと、心底で疑問に思っていた言葉の意味合いを教えられる時があるのです。イエスとの出会いの人生は、いかような試練も乗り越えさせてくれることでしょう。そして次の世界ではそれらの人々と苦しみのない世界で永遠にイエスと共に過ごすのです。
◆今年は2017年は宗教改革から500年、以下はルターの説教の一部です。しばらく、ルターのメッセージを掲載しようと思わされています。 
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 あなたがキリスト者になろうと思うなら、キリストのことばを受け入れるがよい。また、これを学びきってしまうことが決してないことを知るがよい。まだ、ABCもできないくらいだということを、あなたは私といっしょに告白しなくてはいけないだろう。誇るに値するのなら、私にも誇るところがある。なぜなら、わたしは日夜これを学んで来たからである。しかし、この教えに関してはいつも生徒のままである。毎日私は初級の生徒のように始めるのだ。(『ヨハネ5・44以下の説教』29・583)
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 ※写真:1540年ヴィッテンベルグのハンス・ルフト(H.Lufft)によって印刷されたルター訳ドイツ語聖書の1ページ(マタイ伝福音書27章12-24含む)です。この書はルター自身の厳密な修正のため書き入れのある手沢本で翌1541年の改訂版の原稿に用いられたもの。エーナ図書館に保存されている。・・・