気ままに

大船での気ままな生活日誌

ある広場の現在過去未来

2007-01-23 18:36:59 | Weblog
今日も寒い朝でした。小百合さんの歌をくちずさみながら、いつものように朝散歩に出かけました。そして折り返し点のいわせこども広場で自己流体操をし、ベンチで一休みしました。そこで、しばらく、ぼおっと、この広場の現在過去未来のことを思っていました。

現在、この広場は名前の通り、近所のこどもたちのために大変役立っています。夏休みの早朝には、たくさんの、眠そうな顔したこども達が集まってきて、ラジオ体操をしていきます。私も、うしろの方で一緒に固くなった身体を動かすときもありました。春や秋には近くの幼稚園生の運動会や少年野球大会の会場になります。

こどもだけではありません、大人たちにも役だっていますよ。夏の盆踊り大会や町内会の運動会、そしてお正月明けのどんと焼きまでここでやっているのです。それに、もうひとつ、広場として利用しているのではないのですが、ご近所の人たちに大変喜ばれていることがあります。

広場の西の片隅に、湧き水井戸があり、年中、そこから豊富な湧き水が流れ出ているのです。真冬の朝はさすがに、少ないですが、暖かい季節では、このお水をタンクやペットボトルに詰めて、持ち帰る人でいっぱいです。私もすいているときは、手ですくって飲んだことがありますが、とてもおいしいですよ。5年ほど前に、伝統的な井戸堀り手法である上総堀りで掘った井戸で、水温16℃、毎分6リットルの流量です。このあふれ出す水は、隣の池に溜められ、うるおいとやすらぎの水辺(写真)になり、こどもたちの遊び場にもなっています。

こんなにみんなを楽しませてくれている、この広場も80年ぐらい前(大正10年(1921))日本で最初の食用蛙(ウシガエル)の養殖場だったのです(1/14のブログ)。そして、蛙のえさとして輸入したアメリカザリガニがここで育ち、養殖場が閉鎖されたのち、逃げ出して繁殖し、全国に拡がっていきました。こどもたちのアイドルの発祥地はここだったのです。この広場は、輝かしい過去をもっているのです。

そのもっと前は、この辺の大地主のKさんの水田でした。Kさんは代々、鎌倉郡、三浦郡を中心に現在の大和、厚木、座間までの約200か村を治めていた郡長の家柄で、今もこの広場のすぐ近くに、大きな古い立派な家を構えています。想像ですが、この広場の水田時代は、少なくとも鎌倉時代から始まっているのではないかと思います。

それ以前となると、縄文後期(3千年前)では葦が生えている湿地帯だったと思います。そしてもっと前はといいますと、縄文前期(8~6千年前)は間違いなく、海の底でした。私が座っているベンチのあたりに、鰺とかしらすとか相模湾のお魚が泳いでいました。

現在、過去と思いをはせていましたら、さて、これからどうなるのだろうと、ふと思いました。へんな政治家が出てきて、こんな良い場所を空き地にしておくのはもったいないとか言い出さないだろうか。そして、自分の親戚の不動産屋さんに安く払い下げ、そこに豪華マンションを建てて、リベートもたくさんもらって、そのマンションの一番高い部屋に愛人を住まわす、なんて考えないともかぎらない、ちょっと不安になってきました。

この公園くんの未来、ひとつ曲り角 ひとつまちがえて 迷い道くねくね にならないで欲しいと思います。でも、きっと、この公園くんは、迷い道に入らず、こどもたちのアイドルを量産したプライドを忘れずに、一生、こどもたちと遊んでくれる、と私は確信しています。

・・・・・・
迷い道

渡辺真知子 作詞/作曲

現在過去未来 あの人に逢ったなら
 私はいつまでも待ってると 誰か伝えて
  まるで喜劇じゃないの
   ひとりでいい気になって
    さめかけたあの人に 意地をはってたなんて
     ひとつ曲り角 ひとつまちがえて
      迷い道くねくね


今さらカードに 愛の奇跡求めて
 いかさま占いは続く スペードをハートに
  あれからどうしてるの
   いまごろどこにいるの
    ひとりのままでいると 噂できいたけれど
     ひとつ曲り角 ひとつまちがえて
      迷い道くねくね


捨ててしまったわ 昔のプライドなんて
 もしも許されるものなら
  きっと生まれかわる
   まるで喜劇じゃないの
    ひとりでいい気になって
     扉をあけているの 今もあなたのために
      ひとつ曲り角 ひとつまちがえて
       迷い道くねくね





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日があるさ | トップ | 北鎌倉 ろうばいの歌声が »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事