こんにちわ。
平塚市美術館で荘司福・荘司貴和子展が開催されている。荘司福は、ぼくもファンの日本画家だが、荘司貴和子については知らなっかった。比較的珍しい姓だし、母子かなと思ったが、やはりそうで、でも、長男の妻ということで、嫁と姑の関係だった。荘司福(1910 - 2002)は90歳超えの長寿であったが、荘司貴和子は39歳の若さで早世したとのこと。
何年か前、神奈川近代美術館・鎌倉別館で開館60周年を記念して所蔵品展(日本画)が開かれ、その中期展で、荘司福の作品が21点も並んだ。今回の展覧会もすべて、神奈川近美の所蔵品で、大部分はそのとき、見たものである。久しぶりに荘司福独特の雰囲気のある日本画を楽しませてもらった。
一方、荘司貴和子の作品は長野県の東御市梅野記念絵画館所蔵のもので、はじめて見るものばかりだった。義母とは違って、色彩を重視した抽象画で、加山又造が芸術新潮(1980年8月号)こう評している。
日本画という制約の多いとも思える素材、技法で、日本画のみが可能と思える抽象作品を、地道に、しかも才能豊かに、一貫して発表しぬいて居られ、胸をときめかして見たのである。
では、おふたりの代表作品をご覧下さい。
荘司福
刻 (1985)
到春賦(1987)
山響(1990)
荘司貴和子
玄海の月(1976)
作品II(1977)
作品74-3(1974)
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