気ままに

大船での気ままな生活日誌

発見された日本の風景 高野光正コレクション展 

2024-08-30 20:55:34 | Weblog

こんばんわ。

もうおわってしまったが、横浜高島屋で高野光正コレクション展:発見された日本の風景が開催されていた。案内を見ても知らない画家ばかりだったが、”発見された日本の風景”というテーマに惹かれて覗いてみた。なお横浜高島屋65周年記念展でもある。

このポスターに書かれているように、一個人(高野光正氏)が半生をかけて海外から探し出し、日本に里帰りさせた珠玉のコレクション/100年以上も前に旅立った地、横浜に令和の今、再び集結

それらは、明治時代の日本の風景を描いた訪日外国人画家の作品、そして、当時は売れっ子だったかもしれないが、現在は忘れ去られている日本人画家による風景画が併せて115点。ぼくら現代人は初めて見るものばかりなのである。撮影禁止だが、ちらし等の写真を載せて簡単に記録しておきたい。

次のような章立てになっている。

序章 明治洋画史を眺める
第1章 明治の日本を行く
第2章 人々の暮らしを見る
第3章 花に満たされる

会場に入ると、高野光正氏が最初に、ニューヨークのオークションで買い求めた記念碑的作品が現れる。

鹿子木孟郎 上野不忍池

鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)って?いきなり知らない画家。岡山市出身の洋画家で肖像画を得意とした。元関西美術院長、フランスのレジオン・ドヌール勲章も受章(Wiki)、とある。

知らない画家ばかりではなく、吉田博、小林清親、五姓田芳柳(2世)などの作品も少数ながらある。明治の洋画家に大きな影響を与えたチャールズ・ワーグマンは知っているが、本展に多数の作品が展示されている笠木治郎吉、渡辺豊洲、五百城文哉の作品は初めて見る。ここでは、彼らの作品を中心に記録しておこうと思う。画題は各章のテーマのように、日本各地の風景、人々の暮らし、花など。

まず、笠木治郎吉。横浜で土産物の水彩画を描いてい画家だが、本コレクションの公開で一躍、脚光を浴びた。油彩と見間違う濃厚な彩色、緻密な描き込み、映画の一場面のようなドラマティックな表現がすごい。

笠木治郎吉 提灯屋の店先

笠木治郎吉 漁網を編む男性

笠木治郎吉 農家の少女たち

渡辺豊洲の作品も多い。横浜の外国商館で輸出用の絵画を制作していたという渡辺豊洲は、海外の美術雑誌や泰西名画集をもとに西洋絵画を幅広く研究していたようだ。見なれた日本の風景を、洋画として見事に表現しているとのこと。

渡辺豊洲 山岳渓流図

渡辺豊洲 東海道の平塚宿

五百城文哉(いおきぶんさい)は水戸藩士の家に生まれ、高橋由一に洋画を学んだ後、晩年を日光で送った、洋画黎明期に活動した画家。

五百城文哉 日光東照宮陽明門 

チャールズ・ワーグマン 見物する人々

チャールズ・エドウィン・フリップ 戎座

大下藤次郎 竹林の白百合 

はじめて知った鹿子木孟郎、笠木治郎吉、五百城文哉、渡辺豊洲大下藤次郎らの画家を憶えておこう。きっと、どこかで再会できるだろう。

説明不十分なところは下の動画で補ってください。

高野光正コレクションを美術の専門家が解説!  

では、おやすみなさい。

いい夢を。


ご主人さま、今日はお休みでした。5の0。明日はやりますよ、43-43!(デコピン)

 

コメント (4)
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