マーブリングファインアーツのブログ

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『わくわく特撮ランド 特撮展』 開催中! ~内引きミニチュアセットについて~

2013年08月16日 | 新着情報
調布市文化会館たづくりで開催中の『わくわく特撮ランド 特撮展』も残り2日となりました!
まだご覧になってない方はぜひお越しください!

展示にちなんで立て続けのブログ更新となります。

前回はマーブリングが携わった「帝都物語」のミニチュアについて書きましたが、
今回はもう一つの展示物である「内引きミニチュアセット」について触れていこうと思います。

内引きミニチュアセットとは、
部屋の内部から外の情景を撮影するために使用されるミニチュアセットで、
窓の外を巨大な怪獣が歩くシーンなどの撮影に使用され、人間の目線から臨場感ある特撮シーンを撮ることができます。

例えば怪獣がビルを破壊するシーンを撮影する際に、手でビルをたたき壊しているカットの間に
部屋の窓から怪獣の手が突き破ってきて中の壁や柱が崩れていくというカットを挟むことで、
怪獣の破壊する様と人間の目線から見た迫りくる怪獣の手という臨場感を演出することができます。

その際も通常の壊れ用のビルの素材と同じように壁や柱などは石膏で作られ、
意図した壊れ方になるようカメラに写らない柱の裏側や壁の裏側に刻みをいれています。
壊れてほしい部分には石膏を使い、壊れにくい部分はベニヤを使うなどの使いわけもなされています。
通常ミニチュアの窓にはアクリルを使用しますが、このような壊れがはっきりと写ってしまうカットにおいては、
アメガラスを使用しています。アクリルの窓は破壊しても砕けずにそのまま窓枠と一緒に飛んでいってしまいますが、
アメガラスは刻みをいれなくても粉々になってくれるので、壊れをはっきりと見せたい場合には最適な手法となります。

近年では「ウルトラマンサーガ(2012)」でオフィスの内引きが使用されました。
冒頭ではダイナの登場シーンにて、町の中に現れたダイナがゆっくりと歩いてくる様子をオフィスのブラインド越しに映すカットで使用され、
終盤のサーガとゼットンの町の中での戦闘シーンでは、ゼットンが飛行し割れているビルの窓から風が吹き込みオフィスの机や椅子が
吹き飛ぶというシーンで使われています。
実はこの二つの内引きは、同じセットを机や椅子の色や部屋のレイアウト変え、
通常の窓ガラスと割れた窓ガラスの両方を用意し(こちらの窓ガラスはアクリルを使用)はめ替えることで全く別の部屋に見せています。
実は今回の展示で使用されているオフィスの内引きは、このウルトラマンサーガにて使用されたものをアレンジして展示しています。


今回の展示では、そんな内引きセットを使った撮影ステージが設けられています。
セットの中の部屋飾りも撮影に映えるよう細かく作り込んでいますので、
よりミニチュア特撮の臨場感を体験できるようになっております。


展示期間も残りわずかとなりました。
皆様のご来場お待ちしております!

 
<『わくわく特撮ランド 特撮展』内引きミニチュアセットより>

広報 井上
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