母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

ピンヒール

2019-09-15 11:49:30 | 日記
ここ1年で母の歩くスピードはだいぶ遅くなり、よく転ぶようにもなった

母自身の自覚はまったくなく指摘をしても認めることはない

先日一緒に出掛けたときデパートの階段を下りていた

ゆっくり手すりにつかまりながら一歩一歩階段を下りる母の横について私も下りていたのに突然母の足が引っ掛かった感じで階段を踏み外し5段ほど転がり落ちて踊り場に横たわった母は最後に後頭部を床にゴンとぶつけた
途中まで確かに手すりにつかまっていたのに、てすりをぐっとつかんで止まる力すらもうないんだと気がついた瞬間でもあった

落ちていく様はスローモーションのようだったのに横にいた私は守ってやることもできず横たわった母の元に駆け寄っただけだった

売り場の人が目撃して駆け寄ってきてくれてデパートにいる救護の人を呼んでくれた

幸い体の痛みはなく、たんこぶができただけだったが救護の人に保冷剤をもらいたんこぶを冷やし、血圧を確認してもらって帰ってきた

落ちたとき母は「年甲斐もなくこんなヒールの靴を履いてきたから引っ掛かっちゃったの」と恥ずかしそうに笑った

母が持っている靴はピンヒールが多くて危ないことを今回改めて感じた

そうなるとずっと同じ服や靴でもそっちのほうが心配がなくていいのかも

今度同窓会があるらしく靴のかかとの修理を依頼していたがほとんどピンヒールで、修理が同窓会に間に合わないと判明して靴がないと言うので確認に行ったらやっぱりたくさん靴はあってほとんどピンヒールで同窓会にはいていく靴はたくさんあるけど出掛けて転ばないか不安だ

父いわく家の中でもよく転んでいるらしい

デパートで階段から落ちる数日前にも家の中で足の中指をぶつけて真っ赤に腫らしていた
その指はいまだに痛いらしい

日々大怪我しないことを願う




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