毎年この季節に問い合わせがあるものの、画像アーカイブで公開していなかった福岡市の明治末から大正・昭和初期にかけての海水浴場の絵葉書画像を順次アップ予定です。
とりあえず1・2枚目は長浜海岸(当時は福岡浜、現在のKBCなど「那の津通り」沿いの長浜エリア一帯)の大正初期の風景です。後方に見える建物は須崎裏(現在の須崎公園一帯)にあった赤十字福岡支社と思われます。海岸線には石垣が見えますが、藩政時代の台場跡で一部は現在も須崎公園北側(那の津通り沿い)に現存しています。
3・4・5枚目は福岡市で最初に「海の家」「潮湯」などの設備が整った伊崎浦海水浴場。1911(明治44)年8月、「電力の鬼」松永安左衛門が福博電気軌道の夏季施設として開設したものだそうです。詳細はにしてつWebミュージアム「松永安左エ門と天神大牟田線」に記しています。
大正期の絵葉書は町並みや風景だけでなく、この絵葉書のように当時の水着など世相風俗も垣間見ることができて、見るごとに発見があり興味は尽きません。
これらの絵葉書、以前は筥崎宮蚤の市「風の市場」などの骨董市や古書店で手軽な値段で入手できていましたが、現在は古書店のネット通販やヤフオク等が主流となり価格も高騰。興味ある方は趣味の会として「絵葉書研究会」があり2ヶ月に一度例会(交換会)をしています。毎回、見学者も来ますので、ご興味ある方はメール等でご連絡ください。次回は8月11日(祝)の筥崎宮蚤の市「風の市場」の日です。
KBC「栄光の西鉄ライオンズ」DVD紹介の特設ページ(企画構成・台本・監修を担当)
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にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)