ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

古事記ものがたり・中つ巻(18)御酒を醸すは 少名御神

2013年04月01日 | 古事記ものがたり
御酒みきかもすは 少名御神すくなかみ

建内宿祢すくね 太子みこ連れて
喪船もぶねみそぎに 高志こし角賀つぬが

鎮座います大神おおかみ 太子みこ夢に

「我れと太子みことの 名を替えよ」
めいかしこみて お受けす」
「然らば朝に 浜まい
 名替えの礼物れいを たまわらん」

し朝の 浜見れば
浦埋め尽す 海豚いるかむれ
「我れにたまわり なりしや」

御食みけさかなを たまわるに
大神おおかみたたえ 贈る名を
御食津大神みけつおおかみ 名付けたり

今に気比大神けひかみ 伝え云う









角賀つぬが戻るに 神功皇后
 rt>こうごう

はらい祝いと 待つ酒宴うたげ

酒杯はいを勧めて 謡う歌

この御酒みき
われかもした 御酒みきならず
かもされたるは 常世とこよにて
岩姿いわとお立ちの 少名御神すくなかみ
めて寿ことほぎ 舞い踊り
祝い寿ことほぎ 樽めぐ
くだされし 御酒みきなるぞ
さあみ干せや さあさ さあ

 








  この御酒みきは 我が御酒みきならず
  くしかみ 常世とこよいま
  いわ立たす 少名御神すくなみかみ
  神寿ぎ 寿くるおし
  豊寿ぎ 寿もとほ
  まつ御酒みき
  さずせ ささ
                ―古事記歌謡(四十)―










幼な御子みこ故 建内たけうちの
宿祢すくね代りて 謡う歌

この御酒みきかもす 人さぞや
たたく太鼓を うすに乗せ
うたいつつ かもしなし
まいながら かもすにて
くもこの御酒さけ この御酒みき
 と楽しや さあさ さあ

  この御酒みきを みけん人は
  そのつづみ うすに立てて
  歌いつつ みけれかも
  舞いつつ みけれかも
  この御酒みきの 御酒みき
  無性あやに うた楽し ささ
                ―古事記歌謡(四十一)―



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