ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(73)ぬばたまの

2012年07月23日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その73>

●題材歌

ぬばたまの けぬれば 久木ひさきふる 清き川原に 千鳥しば鳴く
                          ―山部赤人やまべのあかひと―(巻六・九二五)

●現代訳

①夜が更けわたると久木の立ち茂っている、景色の良い吉野川の川原に、千鳥が頻りに鳴いている。

②夜が更けたので、久木の生えている景色のよい河原で、千鳥がしきりに鳴いています。

③夜が次第にふけて行くと、昼間見たあのキササゲの木の生えている清い川原で、千鳥がしきりに鳴いている。

④ぬばたまの夜がふけ果てると、久木のはえる清らかな川原に、千鳥がしきりに鳴くことよ。

⑤ぬばたまの夜が更げてゆくにつれて、久木の生い茂る清らかなこの川原で、千鳥がちち、ちちと鳴き立てている。

⑥ぬばたまの 夜がふけていくと ひさ木の生えている 清らかな川原で 千鳥がチチ、チチと ひっきりなしに鳴いている

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

よる更けた 久木えてる 川原かわはらで 千鳥鳴き声 しきりにとる》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その72><その73>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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