ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(69)田子の浦ゆ

2012年07月09日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その69>

●題材歌
田児の浦ゆ うちでて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける

                          ―山部赤人やまべのあかひと―(巻三・三一八)

●現代訳

① ―

②田子の浦に出て見ますと、真っ白に富士の頂上に雪が降っています。 

③田子の浦をずっと出はずれて仰ぎ見ると、真っ白に不尽の高嶺に雪が降り積もっていることだ。

④田子の浦を通って出て見ると真っ白に富士に高嶺に雪が降っていたことだ。

⑤田子の浦をうち出て見ると、おお、真っ白に富士の高嶺に雪が降り積もっている。

⑥田子の浦を通り、眺めのよいところに出てみると、真っ白に、富士の高嶺に 雪が降り積もっている

⑦田子の浦を通って出て見ると ーー富士山だ 峰には白雪が降っていた

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《田子の浦 回って見たら パッと富士 山上やまうえ白う 雪降っとるで》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その69>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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