ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<9月>(その1)

2009年11月27日 | 日めくり万葉集
■平成21年11月27日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★空を見て ロマンの思い 浸るんは 今も昔も 一緒なんやな

あめの海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
《天  海や 雲は波やで 月船や 星林やで 漕いでん見える》
                         ―柿本人麻呂歌集―〔巻七・一〇六八〕 


★お座成りな 言葉残して 人麻呂は 戻らず鴨の 山辺で罷かる

な思ひと  君は言へども 逢はむ時 いつと知りてか 我が恋ひずあらむ
《安心し  また逢えるやん 言うたけど 逢われんかったら どないするねん》
                         ―依羅娘子よさみのをとめ―〔巻二・一四〇〕


★越中の 宴主うたげあるじの はからいの かずら頭に がる家持

油火あぶらひの 光りに見ゆる 吾がかづら さ百合の花の まはしきかも
灯明ひあかりに くっきりえる わがかずら 微笑ほほえみかける 百合花蘰ゆりばなかずら
                         ―大伴家持―〔巻十八・四〇八六〕