■平成21年11月12日■
万葉集に詠われた歌を 歴史の流れに沿って 採り上げ 「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
★舎人らの すすり泣き声 聞こえてる 皇子の御殿は 寂しゅうなった
ひさかたの 天見るごとく 仰ぎ見し 皇子の御門の 荒れまく惜しも
《慕いつつ 仰いで見てた 皇子の御殿 人住まへんで 荒れて行くんや》
―柿本人麻呂―〔巻二・一六八〕
★日は天皇 月は皇子さん 二人いて この国御代は 栄え行くのに
あかねさす 日は照らせれど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも
《明るうに 日は照るけども 月みたい 光ってられた 皇子見られへん》
―柿本人麻呂―〔巻二・一六九〕
★鳥かても ご主人探し 泳いでる いくら待っても 出でなさらんに
島の宮 勾の池の 放ち鳥 人目に恋ひて 池に潜かず
《皇子がいた 宮の池住む 放ち鳥 人恋しいと 水に潜らん》
―柿本人麻呂―〔巻二・一七〇〕
【池に潜かず】へ
万葉集に詠われた歌を 歴史の流れに沿って 採り上げ 「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★舎人らの すすり泣き声 聞こえてる 皇子の御殿は 寂しゅうなった
ひさかたの 天見るごとく 仰ぎ見し 皇子の御門の 荒れまく惜しも
《慕いつつ 仰いで見てた 皇子の御殿 人住まへんで 荒れて行くんや》
―柿本人麻呂―〔巻二・一六八〕
★日は天皇 月は皇子さん 二人いて この国御代は 栄え行くのに
あかねさす 日は照らせれど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも
《明るうに 日は照るけども 月みたい 光ってられた 皇子見られへん》
―柿本人麻呂―〔巻二・一六九〕
★鳥かても ご主人探し 泳いでる いくら待っても 出でなさらんに
島の宮 勾の池の 放ち鳥 人目に恋ひて 池に潜かず
《皇子がいた 宮の池住む 放ち鳥 人恋しいと 水に潜らん》
―柿本人麻呂―〔巻二・一七〇〕
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