NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十一月四日】放映分
秋萩の 散りゆく見れば おほほしみ 妻恋すらし さを鹿鳴くも
《秋萩が 散って行くのん 寂しいて 萩妻呼んで 雄鹿鳴きよる》
―作者未詳―(巻十・二一五〇)
【万葉歌みじかものがたり】《秋萩凌ぎ》
【鹿鳴き】
鹿を慕うて 秋萩咲けば
萩を求めて 鹿鳴き頻る
鹿と秋萩 連れ合い同士
散るの惜しいと 声響かせる
秋萩の 咲きたる野辺は さを鹿ぞ 露を別けつつ 妻問しける
《雄鹿が 露枝別けて 通たんは ここの秋萩 咲いてる野ぉや》
―作者未詳―(巻十・二一五三)
秋萩の 散り過ぎゆかば さを鹿は わび鳴きせむな 見ずはともしみ
《秋萩が 散ると雄鹿 侘びしいに 鳴くんやろうな もう逢えんから》
―作者未詳―(巻十・二一五二)
秋萩の 散りゆく見れば おほほしみ 妻恋すらし さを鹿鳴くも
《秋萩が 散って行くのん 寂しいて 萩妻呼んで 雄鹿鳴きよる》
―作者未詳―(巻十・二一五〇)
雁は来ぬ 萩は散りぬと さを鹿の 鳴くなる声も うらぶれにけり
《雁来たで 萩散ったでと 雄鹿鳴く その声なんか 寂し聞こえる》
―作者未詳―(巻十・二一四四)
秋萩の 咲たる野辺に さを鹿は 散らまく惜しみ 鳴き行くものを
《秋萩の 咲いてる野ぉで 雄鹿は 萩散る惜して 鳴き通るんや》
―作者未詳―(巻十・二一五五)
なぞ鹿の わび鳴きすなる けだしくも 秋野の萩や 繁く散るらむ
《なんで鹿 侘し鳴くんか そらきっと 秋野咲く萩 偉ろ散るからや》
―作者未詳―(巻十・二一五四)
さを鹿の 妻ととのふと 鳴く声の 至らむ極み 靡け萩原
《雄鹿が 連れ合い呼ぼと 鳴く声が 届く果てまで 靡けよ萩よ》
―作者未詳―(巻十・二一四二)
君に恋ひ うらぶれ居れば 敷の野の 秋萩凌ぎ さを鹿鳴くも
《焦がれして しょんぼり時に 野ぉの秋萩 押し別け雄鹿 鳴く声侘し》
―作者未詳―(巻十・二一四三)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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秋萩の 散りゆく見れば おほほしみ 妻恋すらし さを鹿鳴くも
《秋萩が 散って行くのん 寂しいて 萩妻呼んで 雄鹿鳴きよる》
―作者未詳―(巻十・二一五〇)
【万葉歌みじかものがたり】《秋萩凌ぎ》
【鹿鳴き】
鹿を慕うて 秋萩咲けば
萩を求めて 鹿鳴き頻る
鹿と秋萩 連れ合い同士
散るの惜しいと 声響かせる
秋萩の 咲きたる野辺は さを鹿ぞ 露を別けつつ 妻問しける
《雄鹿が 露枝別けて 通たんは ここの秋萩 咲いてる野ぉや》
―作者未詳―(巻十・二一五三)
秋萩の 散り過ぎゆかば さを鹿は わび鳴きせむな 見ずはともしみ
《秋萩が 散ると雄鹿 侘びしいに 鳴くんやろうな もう逢えんから》
―作者未詳―(巻十・二一五二)
秋萩の 散りゆく見れば おほほしみ 妻恋すらし さを鹿鳴くも
《秋萩が 散って行くのん 寂しいて 萩妻呼んで 雄鹿鳴きよる》
―作者未詳―(巻十・二一五〇)
雁は来ぬ 萩は散りぬと さを鹿の 鳴くなる声も うらぶれにけり
《雁来たで 萩散ったでと 雄鹿鳴く その声なんか 寂し聞こえる》
―作者未詳―(巻十・二一四四)
秋萩の 咲たる野辺に さを鹿は 散らまく惜しみ 鳴き行くものを
《秋萩の 咲いてる野ぉで 雄鹿は 萩散る惜して 鳴き通るんや》
―作者未詳―(巻十・二一五五)
なぞ鹿の わび鳴きすなる けだしくも 秋野の萩や 繁く散るらむ
《なんで鹿 侘し鳴くんか そらきっと 秋野咲く萩 偉ろ散るからや》
―作者未詳―(巻十・二一五四)
さを鹿の 妻ととのふと 鳴く声の 至らむ極み 靡け萩原
《雄鹿が 連れ合い呼ぼと 鳴く声が 届く果てまで 靡けよ萩よ》
―作者未詳―(巻十・二一四二)
君に恋ひ うらぶれ居れば 敷の野の 秋萩凌ぎ さを鹿鳴くも
《焦がれして しょんぼり時に 野ぉの秋萩 押し別け雄鹿 鳴く声侘し》
―作者未詳―(巻十・二一四三)
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