NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十月二十七日】放映分
黄葉を 散らす時雨に 濡れて来て 君が黄葉を かざしつるかも
《もみじ葉を 散らす時雨に 濡れ来たが その甲斐あって もみじ髪挿せた》
―久米女王―(巻八・一五八三)
【万葉歌みじかものがたり】《明けずもあらぬか》
相楽別荘での 酒宴二ヶ月後
若手官人が 集うていた
天平十年(738)十月
場所は橘諸兄旧宅
黄葉の宴
主催者は 橘諸兄長子 奈良麻呂
この年内舎人となった 家持も 列していた
手折らずて 散りなば惜しと 我が思ひし 秋の黄葉を かざしつるかも
《手折らんまま 散らすん惜しと 思うてた 秋のもみじを 髪挿しに出来た》
―橘奈良麻呂―(巻八・一五八一)
めづらしき 人に見せむと 黄葉を 手折りぞ我が来し 雨の降らくに
《珍客に 見せよと思て もみじ葉を 手折ってきたで 雨降る中を》
―橘奈良麻呂―(巻八・一五八二)
黄葉を 散らす時雨に 濡れて来て 君が黄葉を かざしつるかも
《もみじ葉を 散らす時雨に 濡れ来たが その甲斐あって もみじ髪挿せた》
―久米女王―(巻八・一五八三)
めづらしと 我が思ふ君は 秋山の 初黄葉に 似てこそありけれ
《慕わしい 奈良麻呂似てるは 秋山の 初もみじ葉に 初々しいて》
―長忌寸娘―(巻八・一五八四)
平城山の 峯の黄葉 取れば散る 時雨の雨し 間無く降るらし
《平城山の 折取ったもみじ葉 すぐに散る 時雨ずうっと 降ってるからや》
―縣犬養吉男―(巻八・一五八五)
黄葉を 散らまく惜しみ 手折り来て 今夜かざしつ 何か思はむ
《もみじ葉を 散らすん惜して 採ってきて 髪挿せたよって もう悔い無いで》
―縣犬養持男―(巻八・一五八六)
あしひきの 山の黄葉 今夜もか 浮かび行くらむ 山川の瀬に
《山もみじ 今晩あたり 散って仕舞て 流れ行くんか 山の川瀬を》
―大伴書持―(巻八・一五八七)
平城山を にほはす黄葉 手折り来て 今夜かざしつ 散らば散るとも
《平城山を 彩るもみじ 採ってきて 髪挿せたよって 散っても良えな》
―三手代人名―(巻八・一五八八)
露霜に あへる黄葉を 手折り来て 妹にかざしつ 後は散るとも
《霜露で 色付くもみじ 採ってきて 貴女に髪挿せた もう散ってええ》
―秦許遍麿―(巻八・一五八九)
十月 時雨に逢へる 黄葉の 吹かば散りなむ 風のまにまに
《十月の 時雨に逢うた もみじ葉は 散って仕舞うやろ 風吹くままに》
―大伴池主―(巻八・一五九〇)
黄葉の 過ぎまく惜しみ 思ふどち 遊ぶ今夜は 明けずもあらぬか
《もみじ葉の 散るの惜しんで 友同士 遊ぶこの夜 明けんで欲しな》
―大伴家持―(巻八・一五九一)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
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【十月二十七日】放映分
黄葉を 散らす時雨に 濡れて来て 君が黄葉を かざしつるかも
《もみじ葉を 散らす時雨に 濡れ来たが その甲斐あって もみじ髪挿せた》
―久米女王―(巻八・一五八三)
【万葉歌みじかものがたり】《明けずもあらぬか》
相楽別荘での 酒宴二ヶ月後
若手官人が 集うていた
天平十年(738)十月
場所は橘諸兄旧宅
黄葉の宴
主催者は 橘諸兄長子 奈良麻呂
この年内舎人となった 家持も 列していた
手折らずて 散りなば惜しと 我が思ひし 秋の黄葉を かざしつるかも
《手折らんまま 散らすん惜しと 思うてた 秋のもみじを 髪挿しに出来た》
―橘奈良麻呂―(巻八・一五八一)
めづらしき 人に見せむと 黄葉を 手折りぞ我が来し 雨の降らくに
《珍客に 見せよと思て もみじ葉を 手折ってきたで 雨降る中を》
―橘奈良麻呂―(巻八・一五八二)
黄葉を 散らす時雨に 濡れて来て 君が黄葉を かざしつるかも
《もみじ葉を 散らす時雨に 濡れ来たが その甲斐あって もみじ髪挿せた》
―久米女王―(巻八・一五八三)
めづらしと 我が思ふ君は 秋山の 初黄葉に 似てこそありけれ
《慕わしい 奈良麻呂似てるは 秋山の 初もみじ葉に 初々しいて》
―長忌寸娘―(巻八・一五八四)
平城山の 峯の黄葉 取れば散る 時雨の雨し 間無く降るらし
《平城山の 折取ったもみじ葉 すぐに散る 時雨ずうっと 降ってるからや》
―縣犬養吉男―(巻八・一五八五)
黄葉を 散らまく惜しみ 手折り来て 今夜かざしつ 何か思はむ
《もみじ葉を 散らすん惜して 採ってきて 髪挿せたよって もう悔い無いで》
―縣犬養持男―(巻八・一五八六)
あしひきの 山の黄葉 今夜もか 浮かび行くらむ 山川の瀬に
《山もみじ 今晩あたり 散って仕舞て 流れ行くんか 山の川瀬を》
―大伴書持―(巻八・一五八七)
平城山を にほはす黄葉 手折り来て 今夜かざしつ 散らば散るとも
《平城山を 彩るもみじ 採ってきて 髪挿せたよって 散っても良えな》
―三手代人名―(巻八・一五八八)
露霜に あへる黄葉を 手折り来て 妹にかざしつ 後は散るとも
《霜露で 色付くもみじ 採ってきて 貴女に髪挿せた もう散ってええ》
―秦許遍麿―(巻八・一五八九)
十月 時雨に逢へる 黄葉の 吹かば散りなむ 風のまにまに
《十月の 時雨に逢うた もみじ葉は 散って仕舞うやろ 風吹くままに》
―大伴池主―(巻八・一五九〇)
黄葉の 過ぎまく惜しみ 思ふどち 遊ぶ今夜は 明けずもあらぬか
《もみじ葉の 散るの惜しんで 友同士 遊ぶこの夜 明けんで欲しな》
―大伴家持―(巻八・一五九一)
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