NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【一月二十三日】放映分
対馬の嶺は 下雲あらなふ 神の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも
《対馬には 地湧く雲無い 神峰に 靡く雲見て 偲ぶでお前》
―東 歌―(巻十四・三五一六)
【万葉歌みじかものがたり】《可刀利娘子の》
任受け旅は 辛いもの 心配よそに 不埒する
国の命令 畏く受けて
僻地派遣の 任務の歌か
都勤めと 故郷を離れ
妻子残した 都行の歌か
残る家の児 別れは辛い
一人待つ身の 寝床は寒い
募る思いの 寂しさ堪え
出向く夫の 無事妻祈る
もしやこのうち 打ち捨ておいて
託つ無聊に 間違い起こし
都女に 間違いせぬか
はるか行く雲 何処の宿り
赤駒が 門出をしつつ 出でかてに せしを見立てし 家の児らはも
《赤駒が 家を出る時 躊躇たん じっと見てたな 家のあの児は》
―東 歌―(巻十四・三五三四)
我が背子を 大和へ遣りて 待つしだす 足柄山の 杉の木の間か
《遠い大和 行かしてうちが 待つ間にも 足柄杉や 日ィ過ぎてくで》
―東 歌―(巻十四・三三六三)
我が面の 忘れむ時は 国溢り 嶺に立つ雲を 見つつ偲はせ
《うちの顔 忘れかけたら 地から湧き 山昇る雲見て 思い出してや》
―東 歌―(巻十四・三五一五)
対馬の嶺は 下雲あらなふ 神の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも
《対馬には 地湧く雲無い 神峰に 靡く雲見て 偲ぶでお前》
―東 歌―(巻十四・三五一六)
海原の 根柔ら小菅 あまたあれば 君は忘らす 我れ忘るれや
《根柔菅(良え女) 多数居るから あんたうち 忘れるやろが うち忘れんで》
―東 歌―(巻十四・三四九八)
うち日さす 宮の我が背は 大和女の 膝枕くごとに 我を忘らすな
《晴れやかな 都であんた 大和女の 膝枕したかて うち忘れなや》
―東 歌―(巻十四・三四五七)
筑紫なる にほふ児ゆゑに 陸奥の 可刀利娘子の 結ひし紐解く
《筑紫(都会)の児 色っぽいんで 香取(田舎)の児 結んだ紐を 解いて仕舞うが》
―東 歌―(巻十四・三四二七)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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対馬の嶺は 下雲あらなふ 神の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも
《対馬には 地湧く雲無い 神峰に 靡く雲見て 偲ぶでお前》
―東 歌―(巻十四・三五一六)
【万葉歌みじかものがたり】《可刀利娘子の》
任受け旅は 辛いもの 心配よそに 不埒する
国の命令 畏く受けて
僻地派遣の 任務の歌か
都勤めと 故郷を離れ
妻子残した 都行の歌か
残る家の児 別れは辛い
一人待つ身の 寝床は寒い
募る思いの 寂しさ堪え
出向く夫の 無事妻祈る
もしやこのうち 打ち捨ておいて
託つ無聊に 間違い起こし
都女に 間違いせぬか
はるか行く雲 何処の宿り
赤駒が 門出をしつつ 出でかてに せしを見立てし 家の児らはも
《赤駒が 家を出る時 躊躇たん じっと見てたな 家のあの児は》
―東 歌―(巻十四・三五三四)
我が背子を 大和へ遣りて 待つしだす 足柄山の 杉の木の間か
《遠い大和 行かしてうちが 待つ間にも 足柄杉や 日ィ過ぎてくで》
―東 歌―(巻十四・三三六三)
我が面の 忘れむ時は 国溢り 嶺に立つ雲を 見つつ偲はせ
《うちの顔 忘れかけたら 地から湧き 山昇る雲見て 思い出してや》
―東 歌―(巻十四・三五一五)
対馬の嶺は 下雲あらなふ 神の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも
《対馬には 地湧く雲無い 神峰に 靡く雲見て 偲ぶでお前》
―東 歌―(巻十四・三五一六)
海原の 根柔ら小菅 あまたあれば 君は忘らす 我れ忘るれや
《根柔菅(良え女) 多数居るから あんたうち 忘れるやろが うち忘れんで》
―東 歌―(巻十四・三四九八)
うち日さす 宮の我が背は 大和女の 膝枕くごとに 我を忘らすな
《晴れやかな 都であんた 大和女の 膝枕したかて うち忘れなや》
―東 歌―(巻十四・三四五七)
筑紫なる にほふ児ゆゑに 陸奥の 可刀利娘子の 結ひし紐解く
《筑紫(都会)の児 色っぽいんで 香取(田舎)の児 結んだ紐を 解いて仕舞うが》
―東 歌―(巻十四・三四二七)
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