NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は ご覧になれません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【四月十四日】放映分
★玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね
垂乳根の 母が問はさば 風と申さむ
《この簾 隙間通って 通といでやな
音しても お母聞いたら 風やて言うわ》
―作者未詳―(巻十一・二三六四)
【万葉歌みじかものがたり】《母が問はさば》
年頃娘 抱える母は
下手な虫なぞ 寄らしてなるか
厳重監視 怠りなしに
日毎夜毎の 警戒頻り
当の娘は 芽生えを迎え
親の目盗み 男と出来る
忍ぶ男の 足音聞いて
娘どきどき 母目を凝らす
垂乳根の 母に障らば 徒に 汝も我れも 事のなるべき
《お母はんに 邪魔されたなら あんたうち 二人の仲は 台無しなるで》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五一七)
垂乳根の 母に申さば 君も我れも 逢ふとはなしに 年ぞ経ぬべき
《母ちゃんに 言うて仕舞たら 二人とも もう逢われんで これからずっと》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五五七)
誰そかれと 問はば答へむ 術をなみ 君が使を 帰しつるかも
《誰やんと 聞かれ返事が 出来へんで あんたの使い 帰して仕舞た》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五四五)
荒熊の 棲むといふ山の 師歯迫山 責めて問ふとも 汝が名は告らじ
《お母はんが なんぼうち責め 訊んねても 言うもんかいな あんたの名前》【寄物陳思】
―作者未詳―(巻十一・二六九六)
(迫→責め)
誰れぞこの 我が宿来呼ぶ垂乳根の 母に嘖はえ 物思ふ我れを
《お母はんに 叱り責められ 沈むのに 誰やほんまに 家来て呼ぶん》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五二七)
【旋頭歌】
玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね
垂乳根の 母が問はさば 風と申さむ
《この簾 隙間通って 通といでやな
音しても お母聞いたら 風やて言うわ》
―作者未詳―(巻十一・二三六四)
玉垂の 小簾の垂簾を 行きかちに 寝は寝さずとも 君は通はせ
《父と母 間に簾 垂らすから 共寝出来んが 懲りんと通て》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五五六)
奥山の 真木の板戸を 押し開き しゑや出で来ね 後は何せむ
《がっしりの 板戸バアンと 押し開けて 出て来い後は どうでもなるで》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五一九)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は ご覧になれません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【四月十四日】放映分
★玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね
垂乳根の 母が問はさば 風と申さむ
《この簾 隙間通って 通といでやな
音しても お母聞いたら 風やて言うわ》
―作者未詳―(巻十一・二三六四)
【万葉歌みじかものがたり】《母が問はさば》
年頃娘 抱える母は
下手な虫なぞ 寄らしてなるか
厳重監視 怠りなしに
日毎夜毎の 警戒頻り
当の娘は 芽生えを迎え
親の目盗み 男と出来る
忍ぶ男の 足音聞いて
娘どきどき 母目を凝らす
垂乳根の 母に障らば 徒に 汝も我れも 事のなるべき
《お母はんに 邪魔されたなら あんたうち 二人の仲は 台無しなるで》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五一七)
垂乳根の 母に申さば 君も我れも 逢ふとはなしに 年ぞ経ぬべき
《母ちゃんに 言うて仕舞たら 二人とも もう逢われんで これからずっと》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五五七)
誰そかれと 問はば答へむ 術をなみ 君が使を 帰しつるかも
《誰やんと 聞かれ返事が 出来へんで あんたの使い 帰して仕舞た》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五四五)
荒熊の 棲むといふ山の 師歯迫山 責めて問ふとも 汝が名は告らじ
《お母はんが なんぼうち責め 訊んねても 言うもんかいな あんたの名前》【寄物陳思】
―作者未詳―(巻十一・二六九六)
(迫→責め)
誰れぞこの 我が宿来呼ぶ垂乳根の 母に嘖はえ 物思ふ我れを
《お母はんに 叱り責められ 沈むのに 誰やほんまに 家来て呼ぶん》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五二七)
【旋頭歌】
玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね
垂乳根の 母が問はさば 風と申さむ
《この簾 隙間通って 通といでやな
音しても お母聞いたら 風やて言うわ》
―作者未詳―(巻十一・二三六四)
玉垂の 小簾の垂簾を 行きかちに 寝は寝さずとも 君は通はせ
《父と母 間に簾 垂らすから 共寝出来んが 懲りんと通て》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五五六)
奥山の 真木の板戸を 押し開き しゑや出で来ね 後は何せむ
《がっしりの 板戸バアンと 押し開けて 出て来い後は どうでもなるで》【正述心緒】
―作者未詳―(巻十一・二五一九)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先