今日で我が家の愛犬「リック」が永久の旅立ちをして3ヶ月になりました。
今もなお、そのリックの毛並みと同系色の炬燵カバーのこんもりとした盛り上がりが目に
入った時、思わず、そこに「リックが寝ている」という錯覚に囚われている私がいます。
逝ってしまったと思いたくない、もう一度元気に帰ってきて欲しい、という気持ちがそうさ
せるのかも知れませんが、反面、日頃お世話になっていた動物病院の患者の最長老だっ
たリックを見事に天寿を全うさせてあげることができたから良かったではないか、という慰
めを自分自身の気持ちの逃げ道にして、寂しさを忘れようとしている私がいます。
そんなリックの命日になって思うことは、この度の「東日本大震災」で恐らく何千何万とい
うペット達の命が奪われたであろうことを思うと心が痛みます。
災害や異変に際して知識や分別やそれを回避する術を知っている人間でさえ、どうする
こともできず数万人にも及ぶ尊い命が奪われてしまった転変地変でした。
ましてペット達には無力以外何もありません。
毎日届けられる原発と瓦礫ばかりの映像以外に、きっと沢山の人間に癒しを与えてくれ
たペット達の動向が伝わってくることなども殆んどありません。
私は震災発生直後に一度だけ、どうして生き延びたのか分かりませんが泥に汚れた身体
で飼い主を探し回っているのであろう子犬を動物愛護団体の人が保護している映像を見た
ことがありましたが、あの子の飼い主は見つかったのか、それとも新しい飼い主が現れたの
か、決して人間とペットを同列に扱うつもりはありませんが、震災孤児となった人の子の今後
を思う時、切ないものがこみ上げてきて、この途方もない自然災害を心底恨みたくなります。
改めて犠牲になられた皆さんやペット達のご冥福をお祈りします。
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