此のところのニュースの主役は大寒波と大雪のようです。
現在の我が家は、雪とは殆ど縁のない神戸を終の棲家と定めて30年になりますが、今から70
年も昔、生まれ育った幼少のころの実家は一桁台の番号の付いた当時まだ未舗装の1級国道に
面しており天候が良い日には濛々たる砂塵をまき散らし、雨の日には泥水を跳ね飛ばしながら走
り去る車を憎々しげに見やったものでした。
それが一転、冬になれば当時には積雪量も多く、車の往来は全く途絶えて、一面白い世界に変
わり砂塵も泥水も騒音もなくなり深々たる世界に早変わりし、大人たちが踏みしめた一本道を辿っ
て学校へ行ったことを忘れることがありません。
それが苦痛でも何んでもなく、ごく普通の事として懐かしい思い出となっています。