日本のいちばん暑い8月も今日が最後です。
消防庁が把握している今年の「熱中症」患者数が4万数千人となり、昨年比3倍の発生数とい
われています。
幸い私には多少の用心をしたこともあり、ことなきを得ることができましたが、その昔、それは
まぎれもなく「熱中症」でなかったのかと思われる出来事があったことを思い出します。
東京で勤務していた昭和50年代初めのことですが、猛烈に暑い夏の日、千葉県内にある河
川敷ゴルフ場での出来事でした。
当時は、まだ「熱中症」などという病気があることなど知る由もなく、日陰は全くなく、風もなく、
まして乗用カートなどもなく夏場のゴルフには最悪条件が揃っていました。
丁度、フロント9の最終ホールでパットをしようとした時でした。
腕一面に鳥肌が立ち、目まいが起き、ボールが幾つにも見えるのです。
幸い倒れることもなく、何とかホールアウトし、クラブハウスに引き揚げ、ことなきを得たのです
が流石にバック9に出る元気もなくハーフラウンドでリタイヤし、クラブハウスで パートナー達
のプレー終了を待つことにしました。
ひょっとすると、あれは今思うに「熱中症」の初期症状だったのかも知れないと思っています。
その時は知らなかったとはいえ、無理をしてバック9に出ていたら、今頃私は灰になっていた
のかと思うと「くわばら、くわばら」でした。
余談になりますが、私の長いゴルフ人生でハーフでリタイヤしたのは此の時が初で終わりの
記念すべき出来事になっています。