4月の連休が終わっていよいよ明日3日から4連休となります。お天気もいいようで大層な人が動くことでしょう。
遅くなりましたが、5月の法語についてアップしておきます。
5月の法語は金子みすゞさんの最もよく知られている詩の一節が掲げられています。
鈴と、小鳥と、それから私
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞさんは明治36年のお生まれで大正時代を生きられて昭和5年に26才と云うお歳で人生を終わられています。青年
時代から詩人西条八十さんに詩の指導を受けられ西条八十さんはみすゞさんを「若き童謡詩人の巨星
」と賞賛されましたが、惜しくも悲しくも若くして終わって逝かれました。みすゞさんの詩は90年も前の詩なのですが今もその
詩のもつ清らかさ、やさしさ、いのちの広さは現代人の私たちの胸にしみ込んで参ります。人間だけの世界でなくてみんなともに
生き輝いていることを歌って下さっています。
みすゞさんは山口に生まれられ、少女時代から浄土真宗のお寺の法話を聞いて大きく成られた人でした。詩を作られるようにな
られても、みすゞさんの心には阿弥陀さまの広いやさしい心に常に回帰する心がはたらかれていたように窺えます。
「私と小鳥と鈴と」の全詩を紹介しておきます。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)は速くは走れない。
私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴はわたしのように
たくさんの唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。