万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

盆風景

2010年08月17日 | Weblog
 本堂での法要後境内に組まれたやぐらを中心に盆踊りが行われました。今年も扮装した踊り手が出たりで楽しい催しとなりました。
 どの地区もですがお盆行事の準備をし踊りのお世話をなさる地域婦人会の方々のご苦労はなみなみならぬものがあります。ご家庭のこともありますのにご苦労さまです。
 お盆の踊りは世界でも珍しいもので生きている者も亡くなった者も一緒に踊る踊りであると云うユニークさがあります。
 お盆の行事はよく知られているお釈迦さまの高弟目連尊者(もうくれんそんじゃ)とその母に起因しています。
 目連尊者が仏道が成じた時、そのお智慧で見えた母の姿は「餓鬼道」で苦しむ母でした。目連尊者は「なぜ母が、なぜ母が餓鬼道に!」自問自答を繰り返します。目連尊者は気づかれました。「わが母を餓鬼道に落とさしめたのは私でありました。私と云う子を育てるために母は餓鬼道に落ちる業をつくらなければならなかったのだ」と覚られたのです。
 その大いなる目覚めをされた目連尊者に母子ともに救われて行く道をお釈迦さまはお説きになられました。そのことが「盂蘭盆経」(うらぼんぎょう)に見ることができます。
 盆の踊りは目連尊者も餓鬼道の母も共に救われて行く喜びの踊りを意味していると云われています。仏法の教えは亡き人も今の私もともに喜び合う、ともにお陰様でしたと云い合うことのできることを教えてくださいます。
 このことはお盆の期間中だけと云うことではなくて、いつでもどこにいても、生死一如(しょうじいちにょ)、自他不二(じたふに)の世界に居らしていただいています。

 画像は境内の手水鉢に盆踊りのさんざめきが映っていました。
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平和の鐘

2010年08月17日 | Weblog
 本年は65回目の戦没者追弔法要です。65回目の終戦記念日です。勤行と法話が終わると全員合掌黙祷して鐘楼で子どもたちが撞く「平和の鐘」を聞きました。
 引き続いて口総地区合同盆法要を営みましたがこの頃には用意した椅子80席が埋まっていました。年々お参りの方が増えているように感じられます。
 
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お盆も終わりました

2010年08月17日 | Weblog
 今年は8月8日頃より新盆のお参りが始まり、13、14日がピークで15日に終えることができました。
 宗方地区の合同盆法要は14日pm7:00から、口総地区は15日pm7:00から戦没者追弔法要に続いて合同盆法要が営まれ、盆踊りが行われました。
 野々江、浦戸地区も15日に盆踊りが催されました。

 画像は万福寺本堂での戦没者追弔法要の模様。
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