もうずっと、ミニバスこまわりくんは大繁盛でどの時間帯のバスに乗っても満員。
我らお年寄りで身動きならない。立っていたらわが身の姿勢維持だけで精一杯なのだから、ね。
おのずと車内は以前のようにのんびりした雰囲気なんぞ消え失せて。
それが昨日の上大岡からの帰りのバスはちょっと違った。
めずらしく空いていて私も運転席とは反対の側のいちばん前に座れたの。
バスは坂道登って学校の前へ。歩道には散歩中の保育園児たち。
3歳児クラスぐらいかな、園児たちが保母さんと一緒に立ち止まってバスが来るのを待ってた。
と、運転手さん、園児たちを見て軽く片手挙げて合図、さりげない仕草よ。
私は見逃さなかったね、いやあ参った。胸が詰まってこのごろ涙腺が弱くなっているから危なかった。
と、前置きが長くなったけれど、いやいや話はすぐ終わる、と思う。
そのこまわりくんの車内で某スポーツクラブ宣伝のアナウンスが流れるのよ。
「今日はどのくらい歩きましたか?健康への第1歩を踏み出す勇気を応援します」って。
ほら根性が曲がっている私だからその放送を聞くたびに、
いらないお世話だって言うの、応援してもらわなくてもいいのと毒づいているの。
そんなこんなのとき、夫が、いつぞやテレビを観ていたら、
ハワイ在住の100歳を超える老女が長生きの秘訣は
『keep moving (キープ ムーヴィング)』だって言ってたと騒いでいた。
「キープムーヴィング」ねえ、いいじゃないの。
常夏の島ハワイのお年寄りが言うと、歯を食いしばってエクササイズなんかしてなくて、
お庭をのんびり、あるいは海辺をのんびりゆるゆる身体動かしているイメージが浮かび上がってきて。
そっかやってやろうじゃないの「キープムーヴィング」ってな気になったわ。
ちなみに、言葉上の意味は、
「動き続けることだけではなく、今現在していることをし続ける時にも使う」そうで。
以来マイブームになって階段上るだけで「キープムーヴィング」と唱え、
洗濯物干しは、かごを2メートル先に置いて行ったり来たりして歩数を稼ぎ「キープムーヴィング」
草むしり、切り戻し、水やりするだけで本日も「キープムーヴィング」の任務完了。いずれもせこいわ。
なんて、老女のおっしゃりたいこととは違うかもしれないけれどいいの「自己流解釈」で。
で、本日も「キープムーヴィング」に励みます、はい。いつまで続くかしら、不安。