まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

人を思う心 オリンピックから感じること

2012年08月02日 | にこにこ
  テレビは、オリンピック一色、です
私も、家にいる時には、ずっとテレビを点けっぱなしで、録画の試合、ライブの試合・・・と、日頃はあまり馴染みのない競技にも見入っています。

 その今回のロンドンオリンピック。
私は、日本選手の今までとの「違い」に気づいています・・・
 それは、メダルを取った選手達、メダルに手の届かなかった選手達、いずれの選手達も、インタビューを受けた時、必ず口にする言葉・・・
 「多くの方々に支えられ、応援していただけたからこそ。心より感謝しています。」
 それを語る選手の表情から、その言葉は決して美しい感謝の「慣用句」ではなく、誰もが、心からそれを実感し、心の底からの感謝の思いを込めて話していることを実感します

 いつの頃からだったでしょうか・・・あれはシドニーオリンピックあたりから、だったかもしれません。
これから試合に臨む選手達にマイクを向けると、なぜかみな、決まって「オリンピックを、この機会を楽しみたいです」と言うようになりました。「せっかく出場できたのだから、楽しみたい」と。

 けれど、私はとてもその言葉に「違和感」を感じました
なぜなら・・・あなたは確かにがんばったご褒美として、オリンピックへの出場権を勝ち取った!でも、あなたと同じように努力を重ねながらも、残念ながらオリンピック出場のチャンスを手にできなかった数多いる選手達の思いを思えば、「楽しむ」という言葉は、あまりにも不謹慎?傲慢?自己中心的?と思えてならなかったのです

 それに、少なくともオリンピックとは、古代オリンピックの時代から、選ばれし者が、自分の国を代表して、自国の国旗を背負い、スポーツに挑むという時間。そんな尊いチャンスを「自分の楽しみにしてどうする」と思ったのでした。
 
 国を代表する、という証拠に、今でも表彰式の時、選手達は英語ではこうアナウンスされますよね。
 「Gold Medalist, 〇〇〇〇、representing国名」
「represent」とは、表す、表現する、象徴する、という意味の英語です。「金メダリスト、〇〇〇〇さん。〇〇国を代表する、〇〇国を象徴する人です」というような意味であって、敢えてその単語が使われるのは、金メダリストの〇〇さんは、〇〇人です、というだけではなく、〇〇国を代表する人なのですよ、という深い意味があってのこと、と私は感じていました。
 だからこそ、市民アスリートではない彼らが、世界の大会であるオリンピックに出場し、「楽しみます」という言葉を発することに、ある種の憤りさえ感じていたのでした。

 話をもとにもどしましょう。
私が今回、選手達の様子が違うかな?と感じたこと・・・それは、彼らがみな、自分の努力の賜物、辛く苦しい練習の結集である競技の結果を「感謝の思い」で表現していること、です。
 これは、前回の北京オリンピックでも、それほど感じられなかったことでした。

 私が考えるに・・・未曾有の大惨事となった東日本大震災。直接の何らかの被害は受けなかったとしても、私達日本人は、みな、この悲劇を我が事として受け止めました。そして、実際に現地に出向き、ボランティアとして活動した人、募金をした人、今でも心に留め、一日も早い復興と、被災者の心の平安を祈り続けている人・・・私達は、この震災で、「人は人の役に立てる」「人は人の役に立たなければならない」「人は人を支えられる」「人は人によって支えられている」「人は人を助けられる」「人は祈りを捧げられる」そういうことに気づいたのだと思います
 
 そして、オリンピック選手のように、努力を惜しまず、必死に艱難辛苦を乗り越え、自分を磨きをしている人達であればあるほど、自分の力、努力だけでは成しえないことがある
 人からの支え、応援あってこその今・・・ということを肌で感じるのでしょう

 大変皮肉なことですが、日本人はあの震災を機に、みな、優しい心 人を思う心 感謝する心 を、あらためて手に入れたのだなあ・・・と感じる、このロンドンオリンピックです。



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