まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

「知ること、感じること、考えることの」すすめ

2012年05月18日 | にこにこ
 知ること、感じること、考えることは素晴らしい これは、私の持論です。
教室で、子ども達が新しいことを知った時の嬉々とした顔・・・「ああ、なんて素敵なんだろう」を私のほうが感激します。そんな時はいつも、どうぞこの子達が、いつまでも、何歳になっても、この「知ることは素敵だ」という感覚を忘れないでいて欲しい、と思います

 つい私達大人は、そういう「知る感動」は、子ども達のもの、若い感性を持った子ども達に必要なこと、と思いがちです でも、実際には「知ること」は何歳になっても、きっと人を活性化し、脳と心をイキイキさせる素晴らしいことに違いない、と思うのです

 半月ほど前ですが、私は叔父のお供で、銀座に書道家の個展を観に行きました。
叔父が日頃から親しくしている方の還暦のお祝いの個展で、会場には畳3畳~5畳分くらいの大作から、小さな色紙まで、たくさんの作品がありました
 私は、字を書くことは好きですが、「書道」となると普段は縁がなく、お恥ずかしながら知識はまったくありません。小学校の頃は「木曜日はお習字の日」とおけいこに通い、得意なおけいこの一つでしたが、4年生のある日、お習字の帰り道、あろうことかピンポンダッシュをしてその家の人につかまり、オバチャンに大目玉を喰らったことがありました その日以来、お習字の先生のところに行くことが億劫になった・・・という記憶が鮮明です

 その日、個展の会場ではご本人である書道家の先生が、ずっと付いてまわってくださったのですが、私は自分のあまりの無知さに赤面。同時に、こんなにも「文字を書く」ということが、深いものだということを知りました
 子どもの頃の「お習字」は、単に字を上手に書くために習っていたこと。でも、この日に見せていただいた「書道」は、字そのものもさることながら・・・
 「何を書くか?」
 「どんな紙に書くか?」
 「どんな筆で書くか?」
 「どんな墨で書くか?」
 「どんな書体で書くか?」
 「出来上がった作品を、どんな装丁にするか?」などなど・・・
その一つ一つのご説明に、私はメモを取りたい気持ちでいっぱいになりました。
 その日、先生が書かれた作品は、中国の古代詩から、現代詩、母校の大学の寮歌まで。文字そのものだけではなく、作品を読ませていただき、とても心に染み入りました
 また、書かれた紙の産地は、埼玉県の小川町のものから、チベットの紙まであり、当然のことながら、100円ショップの半紙とは氏育ちの違うもの。寮歌を書かれた紙と墨は、ご自身の大学卒業を記念に買われたものだそうで、今日まで大切に保管されていたものだったのです。40年近く保存するための知識、そのご苦労もあったでしょうね。
 作品の一部となっているお軸も、先生が表具師さんに斬新な提案をなさり、仕上げていただいたモダンなパッチワーク様のものもありました。

 還暦記念の個展・・・ですから、お年は60歳なのですが、非常にお若く見えることも、お話をしていて、とても静かなお人柄の中に熱いものを感じられたのも、その方が常に多くのことに対しセンサーを働かせ、いろいろなことを感じていらっしゃるからなのだろうなあ・・・と思ったものです
 私はこの日の夜、見てきたたくさんの作品のことや、お聞きした多方面にわたる多くのことを思い出し、いつまでもワクワクして寝付けませんでした。

 きっとみなさまの中には、私が幼児教室マナーズの「まどか先生」として、宝石のことを熱く語ったり、保険のご紹介をしたりすることを「???」の思いで、メールやブログをお読みになる方がたくさんおいでになることと思います。
 でもね、たとえばそれが宝石で、「まもなくオーストラリアのアーガイルという鉱山のピンクダイヤは枯渇する」とか、「オパールがどうしてあのような色になったのか?」「ローマ帝国の時代から続くハニーカム手法は、こうして出来上がるのです」などということを、その宝石を目の前にしてお聞きしたら、本当に心が動かされ、ワクワクし、それは装飾品以上の意味をもって、パワーを感じますよ
 また、今まで何となくテレビのコマーシャルを見て、「何て保険の宣伝は多いのだろう!」と思いつつも、自分の入っている保険のことをちっとも真面目に考えなかったとして、あらためて「現実のこと」として教えいただく機会を与えられたら、そりゃあ、きゃー真面目に考えなくちゃと思います。
 私にとって、身の周りの事、すべてが「わー、きゃー、ほー、ひぇー」という感嘆、感激、刺激なのです

 私は、大人だからこそ、子どもを育てる親だからこそ、「知ること、感じること、考えること」の素晴らしさを常に体験しているべき、と思います それは、若さの秘訣でもあります
 それが日頃、目にする何の変哲もないこと、ものであっても、意識して見たとたん、それは自分の感性に訴える何か、になるはずです

 「知ること、感じること、考えること」は、本当に素晴らしいことです
常に驚きを持って物事を見られる意識、感性・・・きっとそういうお父様やお母様の家庭の子どもは、豊かな感性を生活の中、ご両親から受け継がれていくことでしょう


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