まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

ぜひ「○○科」をこえた治療を!

2005年12月24日 | う゛う゛ー
 さあ、ホテルのようにきれいな病院で、1週間の入院生活を終えたまどか先生もいよいよ退院 術後4日目からは声を出すことを許されたものの、まだまだ声はかすれたままで、大きな声も出せません。食事もいろいろと「これは食べられる、これは食べると痛い」などあって、いつもの「元気印」とまではいきません。とは言え、やっぱりまどか先生は、溌剌と行動しなくては ベッドで読書・・・のイメージではありませんよね
さて。
 手術の翌日から、毎朝、病棟内の処置室で、耳鼻咽喉科の先生方の診察がありました。もちろん、もう手術は終わっているわけですから、「その後、いかがですか?」というおたずねに始まる診察です。当初、私は声が出せず、筆談だけでしたので、毎朝、メモ用紙に、「○○をすると△△が痛いです」とか「××の部分は、□□です」というふうに詳しく書き、ドクターにお見せしました
 すると必ず先生は、「・・・・・ふんふん、・・・・はいはい・・・・そうね、うんうん・・・」と読んでくださり、必ずどなたも「むー、痛みはしかたないんですよね。何たって、手術したのですから。」がお答えでした
 私は、そういう先生方のお答えを、決して不満に思ったわけではないのです。ただ、私が感じたのは・・・
 私の場合は、歯科医のMさんのおかげで、たぶん、同じ日に、同じ手術をした患者さん達の何倍も、「楽に」術後を送っているはずでした。術後3日間は、病院食もご飯ではなく、七分がゆ、全がゆと日を追ってご用意くださいました それでもやはりおかゆでも飲み込めない、お酢やお醤油味のおかずは痛くて食べられない、というとは頻繁にありました。そんな時、私はMさんが持ってきてくれた口腔外科の術後のジュースを飲み、口腔内の傷が口内炎になり、水を飲み込むのさえ苦痛だと言えば、特効薬「X」をMさんが塗ってくれました。とにかく、それらは、術後の私にとって救世主とも言える「魔法のアイテム」だったのでした もし、あれらがなかったら、ほとんど何も食べられなかったでしょう。気休め程度のうがいでは、あの強烈な口の中の痛みは引かなかったと思うのです
 口内炎が痛い、などと言うと、まるで弱虫の子供のようですが、挿管手術の後の傷からできる口内炎は大きく、数も多いのです。要するに「たかが口内炎、されど口内炎」なのですね・・・

 退院後、私は転がるように、Mさんの病院に駆け込みます。何をしてもらうためかって?それは、レーザー治療ですよ「魔法の光、レーザー」です
 じつは、口内炎に一定の時間、レーザを照射してもらうと、口内炎がぐーんと良くなるのです。退院後2日間、私はレーザー照射に通い、特効薬「X」を使うことによって、入院中の強い痛みから解放されました

 要するに、今回、私は耳鼻咽喉科の外科的な手術のあとは、歯科、口腔外科的な治療を施されることによって、非常にスムーズに回復していった、と言えるでしょう。
 みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか?私が夏のある日、椅子から転倒して、右後頭部を強打。上下の「顎がずれた」というお話を。その顛末もこのブログ内に書きましたが、その時、Mさんに伴われて、救急外来でお世話になったのは、今回、私が入院したK病院でした。
 あの夜、Mさんの大学時代の恩師であるK病院の口腔外科部長のドクターは、緊急で顎のCT撮影の必要性を示唆、的確な判断で私はマウスピースを作ってもらい、事なきを得ました あの事故の時、整形外科を受診するだけでは、そんな顎のズレは見つからず、きっと今頃は、「なぜか顎が痛い」という症状に悩まされていたことでしょう

 ということで・・・
ほとんどの総合病院には、たくさんの「科」が存在し、それぞれに優秀なドクターを揃えて患者さんの治療にあたっておられます。
 しかし、その「科」を超えた治療はなされていないのが現状のようです。
私が想像するに、私と同じ日に声帯ポリープの手術をした患者さん達、術後1週間を過ぎた今でも、きっと大きな口内炎を抱え、唾を飲み込むのさえ、苦労されている人が多いはずです 

 病気の元を絶つ手術まで、どのドクターも慎重に診察をなさり、説明に時間をかけてくださいます。医療ミス云々が叫ばれる現代では、気の毒なほど、ドクターも病棟の看護士さん達も、インフォームドコンセントには時間を割き、患者とのやりとりを密にされます
 しかし、術後、病気の元を絶った後は、ドクター達は「もう大丈夫ですよ!安心してください!あとは我慢ね!」ということなのだなあ、と痛感しました。
 確かに、術後の痛みや辛さは、すでに病気とは何の関係もありません。しかし、それでも、「痛み、辛さ」という意味では、患者にとれば手術前も手術後も同じなのですね これを、緩和し、楽にすることをもっとドクター達が真剣に考えてくださったら、きっと「科」を超えた術後処置もあり得るのではないかな?としみじみと考えました

 もし、このブログを読んでくださっているみなさんのまわりに、喉の手術の後で、口内炎等で痛みや辛さを抱えていらっしゃる方がいれば、是非、レーザー治療のできる歯科医や口腔外科医にご相談されることをお勧めします

 今夜はクリスマスイブ。私は簡単なオードブルにビーフシチューとバターライス、大根のサラダ、そして、洋梨のケーキを焼きました 今年は作るだけで、きっとほとんど自分では食べられないだろうと予想していたのですが、レーザー照射と特効薬「X」のおかげで、私も今夜、十分に食べることができました
 今夜もあの病棟にいる多くの患者さん達へ。メリークリスマス!
コメント (6)
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