質疑応答の会にて①−1 デモクラティックスクールにおける保護者の関わりの基準
質疑応答の会にて②−1 『こども主体』において大人が気をつける事と慎重になる事
質疑応答の会にて③−1 まんじぇにおける「運営会議」と「メーリングリスト」の意味
質疑応答の会にて④−1 公共交通機関を利用時の解散後、スタッフの対応について
質疑応答の会にて⑤−1 子供に対して提供・誘導などのスタッフの判断基準
⑥一般教育との比較とリスク
問い
一般的な義務教育では、読み書き計算や集団行動を身につけさせる事を目的としていますが、
デモクラティックスクールは何を目的として作られたものですか?
また、その目的の為に一般社会通念と比較して発生しうるリスクはどんな物がありますか?
スタッフ:リスクはひっくり返すとメリットだったりするから・・・・。
まず、何を目的としてるかは、学校が生まれた時代背景を探っていけば。
元はアメリカとかヨーロッパの、よく言われているのは、アメリカで言えばスプートニクショック。
ロシアに先を越されたっていうショックから、このままでは我が国の教育はマズイという事で、
国が詰め込み式に走ったんだよね。それの反発と言われているね。
それから、1960年代から1970年代に、いろんな自由な学校が増えたのは、
それに対する反発であったり、反戦。
ベトナム戦争のそういう流れから来てると言われていて、グラスルーツ(まんじぇのモデル校)も多分その要素は強い。
今までの現行の教育ではこれからはダメじゃないかと、違う教育が欲しいと言う所から生まれて来てる。
私個人的にそういうのがいいな、と思う事は、
言われた事だけやって来てる人がずっとこんなに増えたお陰で、今の社会になっているとすごく思うし、
特に、3.11(東日本大震災)以降、あんなショックな出来事が起きてるにも関わらず、
これは大丈夫って言ってるから大丈夫でしょう?みたいな認識の人が沢山いる事がショックだったので。
それはやっぱり教育の中で、
先生の言う通りにやっていればいい、あれこれ考えず先生の言う通りにやりなさい、
って教育をしてしまった結果じゃないかと見えるから、
こういう教育って大切だなと個人的には思っているし、
天外伺朗さんも書いていたけど、
『今までの現行の教育が全部悪ではない、あれはあの時代背景に合っている。戦後のどん底に役立った教育だったし、兵隊さんを作るには優秀な教育だった。けれど、日本の経済が潤ってきて、トップレベルに来てしまったから、ここからは真似すればいい時代ではなくなった。にも関わらず、あの時代の教育をそのまま持っているのは問題だ』
と言っていて、私もすごくそう思う。
先日出かけたフォーラムでも、今、この時代の仕事も20年後には半分になくなるとも言われていた。
そうなった時に、言われた事しかできない人は必要とされなくなって、
これからは作り出す事が出来る人が世の中で求められて行くようになるだろうから、
そうなった時に、こういう教育から来た人が必要とされるだろうと社会からのニーズは感じる、まだメジャーではないけれど。
リスク・・・・・?
強いて言えば、従順に従う人にはならない。
他のスクール出身の子の話で、最初はどこかに働きに出るんだけど、
そこの人とどうしても合わずに、自分でやっちゃえ!!と。
そこの自信もリスクだと思うと言っていた。
自分の考えがものすごくハッキリわかっているから、合わせるよりは自分のスタイルに拘りたくなる方が強い。
また、先駆者の域になるので、子供たちにとってもちょっと重たさはある。
保護者も先駆者。
保護者:学校へ行ってないから不良とか、気持ち悪いとか言われたり、
戦わなくていい所で戦うことになったりしてる。
<続く>
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