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SOK 「先生とはどうなったの?」

2018-06-05 21:35:47 | 日記
1-1 赤粧ひな 
「先生とはどうなったの?」




かなでちゃーん、何飲んでるの??
あ、ジュースか!かわいいなぁもう!
未成年だもんね、そりゃそうか!

でもさぁ~、今日のギターはほんっとにカッコ良かったよ~。
ブルースっていうの?かなでちゃんの落ち着いた雰囲気に合ってたし!
何より聴いてて心地よかった!
かなでちゃんは、もっと自信持った方がいいっ!!
謙虚なのも かなでちゃんの良いところだけどね!


今日はホラ。どっちかというと姫の方が・・・ゆうかの方がメインの立ち位置だったでしょ?
だから、かなでちゃんは抑え気味のスタイルになっちゃったけど、次回は かなでちゃんをメインにするような時間も作りたいじゃない?


え!?どうして??嫌なの?
いいじゃない!?
センターに立つのも絶対に良い経験になるわよ。
スタジオミュージシャンってソロパート任されることあるんでしょ?
いつかのためにも、ね。





ところで、例のギターの先生とはどうなったの?
え~、聞かせてよ~。
大人になっちゃうと、かなでちゃん世代の恋話と種類が違ってきちゃうのよ。
だから、すごい貴重なの!


え?私!?
私は・・・ええ~。
そうね、人に聞くなら自分も話さないとね。
どこから話したらいいかな・・・。



ん~・・・

去年のクリスマスイヴ!そこから話そうかしら。
そうだそうだ。あの日はね、ちょうど私とあの子が出会った日でもあるの。


あの時期のこと思い出すと・・・ちょっと辛いんだけど。
ていうのも、彼との同棲生活が、かなりギクシャクしてて。。。
ほらね、大人の恋話はこういう話も出てきちゃうけど。
それでも聞きたい?

そう?・・・わかった。じゃあ話すね。
同棲っていっても、私たちは一軒家に住んでてね。
ううん、買ったんじゃないの。家を買うほどの余裕なんてまだないもの。
私は早くに両親を亡くして、その後は養子として別の親に育てられたの。
それから成人して、自分の育った家に戻ったのよね。
うーん・・・。
別に仲が悪いわけじゃないのよ?新しい家族はみんなすごく優しかったし、どこかへお嫁に行くことが決まるまで、義理の両親と暮らしても良かったんだけど。
強いて言うなら、早く自分の家庭を持ちたかったってところかな。


揺勢と付き合い出して間もなく、彼がうちに転がり込んでくることになって。
よく考えたら、リフォームもしてない古い家に若い二人が住んでるなんて、なんかアンバランスだよね。


・・・もしかしたら、私たちよりも かなでちゃんの方が、ずっと落ち着いてて精神的に大人かもしれないなぁ。
だって、あの頃の私たち ホントにひどかったから。
私はずーっとイライラしてたし。
揺勢はそんな私に気づいてはいるけど、行動が変わるわけでもない。
だからといって同棲を解消するほど お互いに関心がなくなったわけでもないっていう・・・微妙な状態?



そうなった原因?原因か・・・
少なくとも私にはあるな。


かなでちゃんはずっとギターの練習してるからテレビ見ることないかな?
揺勢ってね、もともとモデルとしてデビューしたんだけど、最近バラエティ番組に準レギュラーとして出てるんだ。
・・・いや、どちらかというと、揺勢はおバカタレントの位置づけだから。
芸人さんが競うように前へ前へ!って出てくる番組だし。揺勢はいじられてるだけで、狙って面白いこと言えるわけでもないし。
私も詳しくは知らないけど、沢山タレントさんが出てる番組って、ここぞというタイミングで面白いことを簡潔に言えないとオンエアで使ってもらえないんだってね。
だから、彼氏がテレビに出てるって言っても、全然 自慢にはならないんだけどね。



私はね、世間にどう言われても別に構わないの。
自分の好きな人が、たまたま おバカタレントになっただけのことでしょ。
どんな仕事であっても、仕事は仕事だし。

だからテレビに出るのは反対してない。
けど、テレビ関係の人たちと飲みに行くようになってから、私と一緒にご飯食べることも減っちゃって。
お互い仕事もしてるからすれ違うことも多くなってしまって。
当然、会話も減るでしょう?

いつだったか 揺勢が、強~い香水の匂いをつけて帰ってきたことがあって。
揺勢いわく、番組のお偉いさんに体の大っきなおばさんがいて、酔いつぶれて一人で起き上がれなくなったから介抱してやっただけっていうんだけど。
その日がね、私たちが付き合い始めた記念日だったもんだから。
なんか頭にきて、そんなの信用できない!って大喧嘩になっちゃったんだ。
それ以来、揺勢は帰りが遅くなっても何時頃になるとか一切言わなくなってしまって。
私は私で意地になって、いつも同じ時間にちゃんと二人分のご飯を用意して待ってる。
なんか・・・恥ずかしいね、私たち。
子どもみたいに意地張り合って。
 
揺勢の仕事が忙しくて会話も減ったなら、じゃあ 私が仕事を辞めてしまえばいいやと思ったのね。ヘアメイクの仕事を。
実際 秋には仕事を辞めて、としみから声をかけられるまでは、家で静かに暮らしてたわ。
だけど、会話が増えるどころか 孤独な時間が増えただけだった。



で、そんな風に迎えたクリスマスイヴの夜ね。
豪華とは言えないけど、ささやかながら二人分の食事を並べて座って待ってたの。
時計の針が9時を回ったあたりで、それまでに溜まった色んなものが爆発してブチっと切れちゃった。
どうせ今日も連絡すらよこさないんでしょ?帰ってこないんでしょ?って。
0時回って帰ってきても、ごめんすら言わないつもりなんでしょ?
ってイライラがピークに達して。
もういいっ!!もういっそのこと二人前を一人で全部食べてやれと思って、フォークを鷲掴みしたの!


そしたらその瞬間、ドーーーーーーン!!!ってすごい音がして、地震か何かだと思ってびっくりしてフォーク落っことしちゃったんだ。
煙がモクモク上がって・・・。
あ、煙っていうのは、私の家にある暖炉の灰ね。
地震じゃなくて、煙突からなにかが落ちてきたってことに気づくのに数秒かかったね。



多分、煙突から入ってきたのね。その暖炉から、ころんころんて転がるようにして、何か生き物が出てきたの。
茶色っぽくて・・・毛足が短くて、全体的にまるっこい形で・・・
それがカモノハシのカモちゃんだったの。

そのカモちゃんの後ろに人の影が見えたから、私、ぎゃー!!!!!ってすごい声あげちゃった。
その影があの子だったの。








ジャンル:
小説
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