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SOK 「コレじゃん!!」

2018-08-07 21:49:02 | 日記
7-1 赤粧ひな 南としみ 
「コレじゃん!!」





おつかれ。
ホントにバタバタだったね、この数ヶ月。
としみが五十嵐さんから仕事もらって、大慌てで準備し始めて。





そうだねぇ。
五十嵐さんのイメージに合う背景のお店が見つからなかったときは、本当にどうしようかと思ったよね。
2人で首吊るか?とか言ってたもんね。笑えないっつーの。





五十嵐さんが20年ぶりに出す写真集だものね。絶対に失敗できないし。
としみは熱出したんだよね。私はいつも胃が痛かったし。
こんなのも、いつかは笑い話になるんだろうね。





しっかしさ、まさか五十嵐さんのイメージに合う場所が、私たちの秘密基地のすぐ下ってね。
見つけたときは笑っちゃったよね。
あれもさ、もし うちらが大喧嘩して うたげさんが2階に上がって来てくれなかったら、うたげさんとも接点 持てなかったわけじゃない?
うたげさんと出会えてなければ、この店の存在もノーマークだったろうし。
こんなに近くにあるのに 気づいてなかったかもしれないよね。





ほんとほんと。色々と偶然が重なったよね。
ここのお店は雰囲気あるから、私も大好き。
特に この壁が好きだなぁ。不規則な大きさの瑠璃色の石が、無数に埋め込まれてるでしょ、テーブルの高さくらいまで。
まるで波を描いてるようにも見えるし、山を描いてるようにも見えるし。。。
内装が全体に青いのに 冷たい感じがしなくて、むしろ な~んかあったかいんだよね。





わかる~。落ち着くんだよね。
だから あんなにヒートアップしてたのに、ここに下りてきた途端、
うちら自然におとなしくなっちゃったもんね。





そうそう。
私と、としみと、あの子と。子どもみたいに 3人でカウンターに並んで、ホットミルクすすってさ。
「とりあえず、これでも飲んで落ち着いて」ってうたげさんが出してくれたんだよね。
考えてみれば やばかったよね、あのとき。
五十嵐さんの期待には応えられないわ、ほむら会長のことで大喧嘩するわで。
一つ間違ったら、高校から続いてきたうちらの関係も崩壊だったよね。
あの子ですら、うちらの激しい言い争いに 成す術もなく立ち尽くしてたもんね。





そうだよ~。
まぁ、そもそも、あの子が会長のこと話題にしたから、この10年のことがひなに発覚したわけでもあるんだけどね。





そうね。
あの子に、話題にしていいことと悪いことの区別をつけさせるのは、おそらく至難の技だろうね。





それは間違いない。
それはそうと、あのとき、カモちゃんて一緒にいなかった気がするんだけど?
どうだったっけ?





そうよ。あのとき、うちらも喧嘩したけど、あの子とカモちゃんも喧嘩してたから。
あの子、しばらく清龍さんのことで頭がいっぱいだったでしょ。
ずっと2人で行動してきたカモちゃんにしてみれば、後から現れた清龍さんにあの子を持ってかれたようで、面白くなかったんじゃないかしら。
いつだったか、清龍さんがここを訪ねてきたことがあって、それを うたげさんが目撃したそうなの。
たまたま そのとき、あの子がいなくて、カモちゃんだけが表にいたのね。
カモちゃんが「フー!!」って威嚇したもんだから、
清龍さん「ごめんね」って言って、カモちゃんの頭をひとなでして帰っちゃったらしいわ。





あっちゃ~。そんなことになってたの!?
そのとき清龍さんはすでに一度、ここに来てくれてたのね。





そのときはまだ、頭も丸めてなかったと思う。





そうだったんだ。私はもう丸くなった姿しか知らないから。
今日、イベントが終わった瞬間に、まさかお坊さんが入ってくると思わなかったから、
本気でビックリした。
「ごめんください」って入ってみえたとき、入る家を一軒 間違えたんだと思った。
迷子のお坊さんが来たわって。





あれは誰でも驚くって。
清龍さん、カモちゃんに拒否されても、諦めずに来てくれたからよかったわよね。





そうよ〜。修行に行く前に、どうにか気持ちを確かめ合えたからね。
清龍さんが「修行に行く間、待っててくれますか?」
って聞いてるのに、「待たない!」って答えたから、一瞬どうなることかと思った。





「待たずについてく!」ってね。あの子らしい発想ではあるわね。
ただ、修行になるのかしら?あんなに騒がしい子を連れてって。





ならないんじゃない?まぁ、二人が離れているよりはいいのかもしれないけど。
清龍さんの頭が丸くなったの見た瞬間に、手のひら返して懐いたカモちゃんにも笑っちゃった。
威嚇するほど嫌ってたのにね。





そうそう!!
丸ければなんでもいいのかっていうね!
ま、カモちゃんはいいとして。
まだお客さんが会場に残ってるのに、お開きのタイミングで あの子に勝手に断髪式やられたのも・・・。





そうよ!別にあの子が修行するわけでもないのに。
なにも ここで坊主にしなくたってね。
女性も頭 丸めなきゃダメなのかしら?
覚悟を表したかったんでしょうけどね。まさかの急展開だった。





ね。みんなそう言ってたよね。「まさかあんなことになるなんて」って。





言ってた、言ってた。
イベントのシメがあんなことになるなんて誰も思ってもみないし、
いつも一緒にいた あの子が、私たちの前から急にいなくなるなんてね。
女の人生は何が起こるかわからない。





私たちだって、明日は何が待ってるかわからないわよぉ?





言えてる。
すごい才能を持ってる人たちと こうしてイベントやって。
五十嵐さんとは形に残るお仕事させてもらって。これって本当にすごいことだものね。
お仕事のチャンスも増えるかもしれない。
写真集が発売されたら、世間からどんな反応が返ってくるかも楽しみ。
五十嵐さんのファンにも気に入ってもらえるといいんだけどなぁ。





それにしても、五十嵐さんが わざわざここに来てくれたのも、超~ラッキーだったと思わない?
上の部屋は、あくまで準備室のつもりで借りたものだから、
向こうから会いに来てくださるとは思ってなかったし。
うちらが喧嘩して、下に降りてきてたのも偶然だけど、そのタイミングで五十嵐さんが来てくれた偶然もすごい。
私たちと目を合わせるより先に、この店の内装に気を取られてたよね、絶対。
そこに車つけて、降りてくるなりソッコーで「コレじゃん!!」って叫んでたもんね。
あれは笑ったなぁ~。
降りてきてサングラス外して「コレじゃん!!」だもんね。
あの仁王立ち具合は、まんまビールのCM再現だったよね。
うたげさんが冷静に「駐車場あちらになりますので」って言ってたのもウケたけど。





そうそうそう!笑った、笑った。
あれ、CM用に言わされたセリフかと思ったら、本人の口癖だったていうね。
ここのカフェバーを撮影に使わせてもらうのもさ、うたげさんがオーナーとすぐに話つけてくれて助かったよね。
あんまり押しの強い人ってイメージないけど、あのときの うたげさんは強気だったよね。
あれかな?ころもさんが知り合いって聞いたから、頑張ってくれたのもあるかな。
大好きだもんね、ころもさんのこと。
ひなは ころもさんと色々あったし、複雑なところも ぶっちゃけ あるかもしれないけど、
ひとりの男を挟んで逆に仲良くなっちゃうなんて、あっぱれな女だよ。2人とも。
私もまさか、五十嵐さんだけでもびっくりなのに、あの〝黒武ころも〟と共同作業する日が来るなんて、夢にも思わなかったし。
10代のときなんてさ、ころもさんのファッションそっくりに真似してる子だらけだったよね。
やっぱカリスマだったから、昔から。





そうだったね~。
しかも、一つのことに一緒に取り組んだからこそ分かったことって多くてさ。
学ばされた、本っ当に。
今回のメンバーの中でおそらく一番忙しいはずなのに、ラインの返信いっっち番早いんだよね!ころもさん。
こちらの決定事項には素直にスイスイ従ってくれるし、お願いする予定だったことは先読みして仕上げてくるし。
たまげたわ。
あんな人 見たことない。
ここまでやる人が成功してなかったら、そりゃおかしいよ。
しかも、会って話してるうちに こっちの方がいい!って浮かぶと、苦労して仕上げてきたアイデアさえも躊躇なくボツにしちゃう。
あの決断の早さね。。。
ま~ 色々あったのは事実だけど、この人には敵わないなって単純に思ったよ。
揺勢、よくこの人に相手にされたなぁと思ったぐらい。





仕事が絡まない女の仲間が欲しかっただけ なんて言ってたけど、
なんだかんだで ゆうかに出会って、別レーベルを立ち上げるアイデアが浮かんだって言ってたね、ころもさん。
やっぱ、仕事が ころもさんの人生から離れることはないんだろうね。





確かに。
でもさぁ、でもさぁ、ゆうかのルックスは衝撃じゃなかった?
私は最初にゆうか見たとき、フランス人形かと思った。肌も白いし、目がめちゃ大きいし、髪もツヤツヤだし。
「姫」って呼びたくなる。
骨格からして普通の人と違うじゃん。全体に小柄なのに顔も体もバランス良く整ってて。
喋ると声がめちゃくちゃでかくて、無駄に気が強いっていう。
でも、私はそこが好きなんだけどね。あの自信過剰なところも含めて。





あの子はねぇ、怖いものなしだからね。
けど、衝撃で言ったら、かなでちゃんの変貌ぶりの方が私は驚いたな。
普段が演技なんじゃないか?ってくらい、ステージでの存在感 違うもん。
スイッチが入るのかしらね?本番になると。
ギターのことはよくわからないけど、あれだけ弾けたら、相当なもんなんじゃないのかな?





そうだと思う。これはもう、チームSOKメンバー全員にサインもらっとかないといけないね!!
まぁ、でも、とにかく私は、としみが本当のことを話してくれるようになって良かった。
学生のときはサバサバキャラで通ってたから、なんでも合理的に処理できるタイプなのかと思ってたもの。
男子ともさ、なんか男友達みたいなノリで話してたじゃない?
ひょっとして、恋愛とか興味ないのかな?って疑ったこともあるよ。





はい~!?よく言うわ、まったく。
ひなに振られて学校の裏の池に飛び込もうとしてた男子を、毎回 私が止めてたのよ?
忙しくって自分の恋愛どころじゃなかったわ~。





何よそれ!私 初めて聞いたけど!?そんなの。





ま、飛び込んだとしても あんな池じゃ死ねないか!浅くて。
ぷっ





言えてる。
ぷっ





アハハハハハハハハハハハハ





ハハハハハハハハハハハハハ





・・・は~あ。笑った・・・。
・・・で?
ひな、結局どうするの?





・・・どうするって?





いつまでも寝袋で過ごすわけにもいかないでしょう?
揺勢君のことどうするの?





あ、そのことなんだけどね、私・・・
あ!ごめん着信だわ。ごめんね。
もしもし?かなでちゃん?
どうした?忘れ物でもした?

ジャンル:
小説
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