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SOK 「ニューヨークから愛を込めて」

2018-08-21 21:55:32 | 日記
7-5 白西ゆうか 1年後の手紙 






    南としみ様へ


ごぶさたしています。1年前、としみさんとひなさんのイベントでお世話になりました 白西ゆうかです。
ずいぶん前にお手紙をいただいていたのに、返信が遅れてしまって申し訳ありません。


ニューヨークに来てからというもの、ころもさんがときどき様子を見に来てくれるのが、私の楽しみの一つにもなっています。
ころもさん以外には日本語を使う相手がいないので、日本語忘れてしまいそうなゆうかです。
としみさんのお手紙も、ころもさんが直接 届けてくださいました。
受け取ってすぐに中身を読んではいましたが、あの時の私にはとても、返事を書くことはできなかったんです。

ほむら会長のお通夜のことで私に謝りたいと、せっかく としみさんの方から言ってくれたのに、
私は素直になれなくて、ずっと手紙を引き出しの奥にしまったままにしていました。

でも、誤解しないでくださいね。
確かにこちらに来た当時の私は、としみさんを恨んでしまったこともあったけれど、恨み言をいうために手紙を書いたのではありません。
あれがあったからこそ、今の自分があるんだって言い切れるんです。
この1年の間に何があったのか。
それを全部伝えようと思ったら、きっとすごく長くなってしまうけど、
嘘のない気持ちを話したいので、よければ最後までおつき合いください。


あの夜のことは今でもよく覚えてます。でもなんでだろう? すごく遠い日のようでもあります。
かなでから、大変なことになってるよって知らせる電話がきてから、慌ててお店を飛び出して、ころもさんの車にみんなで乗り込みましたよね。
車内で ほむら会長の話になった時、私、としみさんに すごく失礼なことをいっぱい言ってた気がします。
その節は、本当にすみませんでした。
大人の男と女の間だったら 何があってもおかしくないって、今の私は理解できています。





あの日、本当だったら、みんなで会長のお通夜に列席して、滞りなく帰る予定でいましたよね。
あんなに早くマスコミに気づかれなければ、もしかしたら、その後の私の人生も 変わっていなかったかもしれない。


ころもさんてズルいんですよ。私をその気にさせる方法、よく知ってるんだもん。
あの時、会長と としみさんが無事にお別れできるようにって、私が一人で矢面に立ったじゃないですか?
さも 五十嵐乱の女であるかのような芝居して(笑)
あれ、実はちゃんと伏線があったんです。
打ち上げで、ころもさんと私と二人きりになったときに、私 お説教されてたんです。
みんなから支持される女優でいたいなら、人のために一肌も二肌も脱げる人間になれって。
その言葉があったし「あなたはトップ女優なんだから!」って言われちゃうと、なんでもやっちゃうんですよね、私(笑)

幸か不幸か、私たちは五十嵐さんの指輪っていう小道具も持ってたから 説得力もありましたよね。
数日後、五十嵐さん本人の口から「あの子じゃない」って発表されるまで、日本中が私のことを五十嵐さんの意中の人だって信じてましたから。

私はそれまで、ひたすら自分のためだけにお芝居をやってきたけど、あのときほど強烈な体験はなかったです。
誰かのために何かをするっていうのは、こういうことなんだっていう感触も初めてでしたし。
それに、あれだけ多くの人から注目されるなんて、子役のときですら経験したことがなかったので。


それでもやっぱり、あれは嘘の証言だから、本当の意味で私が世間から注目されたことにはならない。
世間は私に注目してるんじゃなく、五十嵐乱がどんな人物に想いを寄せているか知りたいだけなんだ。
そんな風に思ったら、いてもたってもいられない気持ちになったんです。
だけど 私一人じゃ、何をどうしていいのか全然わからなくて・・・。

どちらにしても しばらくは静かに暮らせそうになかったので、海外に高飛びしたらどうか?と、ころもさんから提案がありました。
ニューヨークにニックという知り合いがいるので 彼を訪ねればいいと言って、簡単なメモを渡されました。
これまで家族と離れたことなんてなかったし、不安で不安でしょうがなかったけど、言われるまま飛行機に乗りました。




空港に着くと、すぐにニックは私を見つけてくれました。
住むところはどうにかなりましたけど、そこからは悪戦苦闘の連続。
食べ物にしたって、生活用品にしたって、何が書いてあるのかすらわからないので、
歯磨き粉と洗顔料を間違えちゃったりとか、地味にそんなこともありました。
英語 話せないくせに なんでこんなところにいるんだ?って目で見られることもザラだし。
最初の一ヶ月は毎日毎日、泣いて暮らしてました。
あのときは、なんで私ばっかりこんな目に?って、お世話になったチームSOKのメンバーにまで怒りを向けてました。
矛先が完全におかしいですよね。今ならそう思えるんですけど(笑)



日本にいた頃は、生活費の心配なんてしたことがなかったし、ママがご飯を作ってくれるのが当たり前でしたから。
それがどれほどありがたいことだったのか、全くわかってなかったんですね。
私、温室育ちだったので、外の世界のことは何もわかってなかったと言っても過言じゃないと思います。

日本でアルバイトもしたことがなかったのに、ニューヨークでバイトを探さなくてはならなかったのも大変でした。
どうにか見つけた仕事さえクビにされてしまったこともあって、本当に落ち込みました。



思い通りにならないことだらけで ふさぎ込んでいたときに、ニックがブリードウェイに連れて行ってくれたんです。
あのときの私は、生きていくことに必死になり過ぎて、自分が何になりたかったのかも見失いかけてたんです。
本場のミュージカルに触れたとき、やっぱり私にはこれしかない!って、そう思うことができました。





でも 実を言うと、本当の意味で吹っ切れたのは、もう少し後だったんです。
やっぱり英語ができないことで引っ込み思案になっていたし、こっちで通用するようになるために、何をしたらいいのかわからなくて。
そんなとき、こっちに留学している日本人の女の子と街で偶然仲良くなりました。
話せる友達が誰もいなかったから、すごく心強いと思ったんです。
しょっちゅう会ってたし、電話もしてたし。

でも、私が英語をちょっとずつわかってきたせいもあるんでしょうね。
その子 英語を・・・というか、こっちの人の文化も含めて あまり受け入れようとしてないことに気づいたんです。
英語も話せるようになろうとしないし、学校でも日本人としか つるんでない様子でした。
ある日
「せっかく英語圏にいるんだし、コミュニケーションとってみたいとは思わないの?
それに、日本と違って色んな人種がいる国なんだから、こっちから向こうに合わせていくことも必要なんじゃないの?」
って率直に言ってみたんです。
そしたら、それがカンに障ったらしくて、キレちゃったんです。
「あんただって大して話せてないし、これといって主張もできてないくせに。偉そうなこと言わないで!!」って。
最終的には、私の女優になりたいっていう夢までバカにされたんです。


それまでも たびたび違和感を覚えたことはあったんですけど、ちょっと変わった子なんだと思って目をつむってきたんです。
私も その子を失ってしまったら 話し相手が誰もいなくなってしまうので、どこかで恐れていたんですよね。
でも この瞬間、この子の本性はこれだったんだと分かってしまったんです。
友だちだと思ってたのに、夢のことまで なじられたのは どうしても許せなくて。

「ニューヨークまで来て、結局 日本にいた時と同じことしかしてないなら、なんの意味もないじゃん!」

って、私からも言い返しました。
むしろ捨て台詞になっちゃいました。
そのまま振り向きもせずに、帰ってやりましたよ。
もう怒りのあまり ズカズカと音が出るほどの勢いで地面を踏みしめて。
ふと、家について冷静になってみると、あれ?って。
自分も結局 同じ穴のムジナだってことに気づいたんです。
日本にいた時と行動がたいして変わってないんじゃないか?って。

その子とは もうそれっきり会ってませんし、実は地味~にちっさいウソを沢山教えられてたってことも、後から徐々に自分で気付いていきました。
サイテーでしょ?そんな意地悪して 一体何が楽しいんだろ?
アイツ!って思い出してはムカつくこともあったけど、それをエネルギーに変えることができたので、今となっては良かったと思います。
日本人と馴れ合うだけで留学終えるような人生無駄遣い人間と 同じ人生になってたまるか!って奮起することができたし。

その子が言ってたウソで、後で笑っちゃったのが
「上座は奥だから、カフェではなるべく奥に座った方がいい」
っていうウソ。
なんのことはないです。見栄えが良くないから、東洋人はテラス席を選ばせてもらえてないだけだったんです。
通りからよく見える 表の方の席には座るなってことですよね。
しっかし、いま落ち着いて考えてみれば、その子も私にわざと嘘を教えてきたんじゃなくて、
その子自身も、誰かに騙されてた確率ありますよね?すんごい狭い世界に生きてる子だったから。

私はテラス席が好きだから、席が空いてるのに奥に連れて行かれそうになったら、
大きな声でテラス席を指差して「イッツマイン!!」って言って意地でも座ります。
伝わってるのかわからないですけど、強く主張すればNOとは言われないですね。
これがアメリカなんでしょうね。




そこからは、日本人を見つけても、あえて つるまないようにしました。
お芝居に対しても いっそう力が入りました。
自分が何人であろうが かまうもんかって感じで、オーディションにも飛び込むようになりました。
アジア人だからこそ得られる仕事だって実際にはあるし。
視点が変わってきたんです。
こっちでオーディションを受ける人たちって技術的なレベルも違うし、それだけじゃなくて マインドも全然違うんだって知ることができました。

日常会話程度なら それなりに分かるようになってきた頃、ダンスの集団オーディションを受けたんです。
私は不合格が分かった瞬間、日本にいた時と同じように、ネガティブな感情を抱きました。それが当たり前だと思っていたし。
同じグループで受けた黒人の女の子がいたんですけど、なぜか明るいんですよ。不合格なのに。
不思議に思ったから つたない英語で聞いてみたんです。
「あなた落とされたのに、明るい。どうして?」
って。そしたら
「落とされたけど、タダで有名な先生のダンスを受けられたじゃない」
って言うんです。
私がこれまでオーディション落とされたときなんて、こいつら何で私の良さが分からないんだ!っていう真っ黒な感情しか抱いたことなかったので、衝撃でした。
彼女たちには夢しか見えてないんです。
日本にいた頃、心に荷物を置かないことが大事だなんて言ってたのに、私が誰よりも重たい心を持ってたことに気づかされました。




こっちでは、街で大声で歌っても変な顔されたりしないので、どこでも歌ってます。
日本にいた頃は、両親が私のレッスン用に改装してくれた防音の部屋で こもって練習してましたから、環境もずいぶん違いますね。
広場なんかだと、私の歌に合わせてのってくれる人もいたりするんです。
そのかわり、ダメだと思ったら あからさまに「ノー」って反応してきますけど(笑)



そんなこんなで、こっちに来て半年くらい経った頃でしょうか。
ニックが、急にあらたまった雰囲気で話しかけてきたんです。
最近のゆうかはエネルギッシュだし、毎日が楽しそうで本当に良かったって。
実はニューヨークに来た頃、ゆうかが部屋で一人で泣いているのも気づいてたし、本当は声くらい掛けてあげたかったと言うんです。

確かに こっちに来てすぐの頃は 助けて欲しいと思ったこともあったし、ニックって冷たい人なんだって正直思ってました。
本当は、ころもさんから援助をしてはいけないと釘を刺されていたそうなんです。
周りが手を貸さなければ ゆうかはもっと強くなれるから、彼女が自分で笑顔になれるまでは突き放して欲しいって。
唯一、ミュージカルに連れて行くことだけは ギリ許されたらしいです。
(ニック本人は、ヤンキースの試合に連れて行く計画をしてたそうですけど)

ころもさんぽい発想と言うか なんというか。
考えてみれば、私ずっと甘えて来たので、それくらいの荒療治が必要だったんだと思います。
そうやって ころもさん、私を突き放してはいたんですけどね。
ニックに援助はしてはいけないって言いながら、何か変わったことがあった時は、時差は気にせず いつでも連絡してほしいって頼んでたそうです。
そういう所あるんですよね、ころもさんて。


それと、ころもさんが止めてたのはニックだけじゃなかったんです。
これはつい最近の話なんですけど、ころもさんがニューヨークに来てくれたときに通帳を渡されたんです。
私が日本にいた頃 使っていた、私名義の通帳でした。
中を確認すると、毎月毎月 私のために結構な金額が両親から振り込まれてました。
私の両親だったら当然やりそうなことだなって思います。
日本を離れてから 両親が私のために出してくれていた手紙も、その時まとめて受け取りました。
里心がつかないようにっていう、ころもさんなりの配慮だったようです。

ころもさんは
「ご両親とゆうかを騙すようなことをして申し訳なかったけど、ゆうかに必ず渡すからといって、この一年分を私が預かっていた」と。

その話を聞かされてすぐは、私もなんと返事したら良いのか分からず、一瞬 黙ってしまいましたけど。
もし、両親からの手紙やお金を、ころもさんが そのまま私に渡していたら・・・
おそらく こんなに必死になることはなかったし、その分 きっと成長もなかった。
親の愛情が、返って私の足かせになってたのは事実だと思います。
ころもさんは、あえて心を鬼にして、両親から送金や手紙があったことを黙ってくれてたんです。

ころもさんも「正直なところ、ここまでやっていいのか わからなかったし、
ゆうかから泣きそうな声で電話がかかってくるたびに、本当はすごく胸が痛かった。
でも、あなたを信じてよかった」と話してくれて。
そういって ころもさん、カフェで泣いちゃったんですよ。
ビックリしちゃいました。
たくさん部下を泣かせてきたから、涙なんて見せられても何も感じないといってた あの ころもさんが泣いちゃったんですよ?
鬼の目にも・・・なんて言ったら失礼ですけど(笑)


ころもさんには、感謝してもしきれないですし、こんな風に考えられるようになった きっかけを作ってくれたすべての人に、私は感謝しています。
理不尽なこととか昔は大嫌いだったけど、それを自分で乗り越えた先にすごい景色が待ってるって、今は身をもってわかるんです。
としみさんにもあらためて、お礼を言いたいです。
あのイベントに声をかけていただいて、そして、ニューヨークに来るきっかけを作ってくれて、ありがとうございました。




それと、あのイベントに参加した他のみなさんに、私から懺悔したいことがあるんです。
実は、お金がなくてすごく生活が苦しかったとき、日本から持ってきた五十嵐さんの指輪を・・・売ってしまいました。
ごめんなさい。
誰の物でもないと言えばそうなんですけど、どうしても私ひとりの心に留めておけなくて、苦しくて。
ずっと嫌いだった五十嵐さんに、まさか こんな形で命を助けられるなんて 夢にも思いませんでした(笑)
彼にも、一生頭が上がらなくなってしまいました。
どこで誰にお世話になるか わからないものですね。めったなことは言うもんじゃないなって思います。



あの指輪って 結局、としみさん宛てでも ひなさん宛てでもなかったということですよね。
あのメンバーの中で言うと、もし、ころもさんと五十嵐さんが 付き合ってたら、きっと一瞬でマスコミが嗅ぎつけたでしょうね。超ビッグカップルだから。
私と かなでは、五十嵐さんの写真集が撮り終わってから チームに入ってるので直接会ったこともないですし。
うたげさんは挨拶程度にしか話したことないと言ってました。
・・・ってことは、そのメンバーの他にあそこに出入りしていた女の子っていったら、残りはあと一人しかいないですよね?
五十嵐さんが惚れてしまった相手って・・・

これはトップシークレットですね!
チームSOKだけの秘密にしましょうね!!



としみさんは、動画の勉強もされているそうですね。
今って動画の時代だから、あの日の私たちの動画みたく、広まるときの爆発力はすごいですもんね。
いつか、私の動画も撮ってくださいね!
長々と語ってしまってすみません。
それではまた みんなで会える日を楽しみにしています。





追伸:実は私にも彼ができました。すでにお察しかもしれませんが、そうです。ニックです!
彼 すごく寂しがり屋なので、私がニューヨークを離れることを説得をするのに、ちょっと時間がかかりそう(笑)
なので、私が里帰り帰国するのも もう少し先のことになると思います。
それでは、ニューヨークから愛を込めて。



                                     白西ゆうか
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SOK「やってしまいなさいよ!」

2018-08-17 21:54:19 | 日記
7-4  赤粧ひな 南としみ 黒武ころも 木東うたげ 白西ゆうか 
「やってしまいなさいよ!」






としみ!
乗せてってもらいなよ!?
ころもさんの車で!





待って・・・
待ってよ・・・。
喪服 来てこなくちゃ・・・
それに、彼はもう生きてないんでしょう?
私が今更行ったところでどうなるの?





としみさん、黒い服ならあたしは専門家。
車に山ほど積んでるから そこは心配しないで。いつだって、女を綺麗に見せてくれる黒いドレスばかりだから。
どんな事情かは話してくれなくても だいたい想像ついてるわ。
すぐに向かいましょう。





としみさん!
彼が生きているか死んでいるかは、この際もう関係ないと思います!
例えば、あの子だったどうする?って考えてみて!?
あの子は私たち全員に、今よりもっと前へ進んでいくためのきっかけを与えてくれたでしょう?
ひなさんは揺勢さんの本音を知ることができたし、かなでちゃんは先生に告白する勇気をもらえた。
ゆうかちゃんや ころもさんは新しい仲間ができた。私は娘と仲直りできた。
あの子がもし この話を聞いてたら、今のとしみさんのために何をしてくれるかしら?
想像してみて?
何が正解かじゃなくて、なんでもいいの。
どんなことすると思う?




・・・としみのためにか・・・。
あの子 すんごい食いしん坊だからなぁ。
お坊さんがお経読んでる最中に、勝手にお供え物をひとりで全部たべちゃうとか!?




ひなさんナイス!!あの子だったら、それは大いにあるわね。
あたしの予想はねぇ~。
あの子は、我々の予測をはるかに上回るエキセントリックで思いもよらないことする子だから、
棺から会長のご遺体を引っ張り出してからの往復ビンタとか!?
しちゃいそうじゃない!?
「起きろ~」とか言いながら!!





ハハハハハ!!
ひなさんも、ころもさんも鋭い!!
あの子だったら、そんなことしちゃいそうですよ、実際に。
ね、としみさん!
どんなことだっていいの。
どんなことでもいいから、やってしまいなさいよ!
私だってね、あのとき梢が石を投げてくれなければ、本当は寂しがってることに気づいてあげられなかったし、
私の人生が好転することもなかったんですから。
小さくとも、あなたがアクションを起こすことが大事だと思う。
あなたは今、生きてるんだから。ね!














うわっ!コレじゃん!!!
やだぁ!ゆうか見つけちゃった!!ホラ!
お花の中に手突っ込んだら出てきたよ、五十嵐乱の指輪!
このケース・・・見るからに高そうっ!
ゆうか、せっかく今日の動画で有名人になれるチャンスなんだから、面倒には巻き込まれたくないんだけど!
これ・・・ころもさん、パス!!





おっと!ゆうかってば、さっきから一人で何ごそごそしてるのかと思ったら。
指輪 探してたの??
ていうか、パスって何よ!?あたしが貰ったんじゃないから、あたしが受け取ってもしょうがないでしょう?
こういうのはね、絶賛モテキを爆走中のひなさんにパス!!





ちょ、ちょっと待ってよ~!!モテキって何!?
私、これって絶対としみだと思う!!
偉い人に好かれる体質だから、この人!!
はい としみ、パス!!





え、ええ~!!私じゃないって!
五十嵐さんに車で送っていただいたこともあるけど、そんな空気に一切ならなかったんだから!
どうすんの、コレ!?
これから お通夜よ?私!?





そうよ!!としみさん、それでいいのよ!!
そんじゃみなさん、遊んでないでサクッと出てちょうだい!
店じまいよ!!
はいはい出た出た!!




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SOK 「なんですとっ!!!」

2018-08-14 21:53:14 | 日記
7-3 木東うたげ 黒武ころも 
「なんですとっ!!!」




ええええ!!!
ちょっと ちょっと大変じゃないの!?
やだぁ。どっち?どっちが五十嵐さんの「大切な人」なの!??
いや!いかんいかんいかんっ!
そういうワイドショー的な興味は とりあえず今は忘れないとね!!
ここはなんとかするから、みんなは早く出る支度をして!
大丈夫!変な奴が来たら、私が塩まいて追っ払ってやるから!
あれ!!待って!?
ころもさん!ころもさんはどこ行った!??
表!?
こんな時にタバコかしら!?
ちょ、ころもさーん!!!






あ、ごめん、ごめん!うたげさん。
急に抜けちゃって。
今日は絶対に電話かけないでって言ったのに秘書から着信があって・・・



着信があってじゃないですよ!
もう、ちょっと事情を話してる暇がなくてですね!!
今・・・その・・・



いやごめん、ちょっとちょっと待って!
悪いけど、あたしの方も相当ヤバイの。
秘書がどうしてもっていうから話聞いたら、紅雀ほむら会長がお亡くなりになったっていう電話だったのよ。
急遽、経営者仲間で集まってお通夜に向かうことになってしまったから・・・



なんですとっ!!!
ほむら会長!!!



そうなの。
お仕事をご一緒したことはないけど、何度かお話しさせていただいたこ・・・



大っ変だ、そりゃ!!
ころもさん!理由は聞かないで!!
ころもさんの車にとしみさん乗っけてってくれませんか!!?
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SOK 「ヤバイんです!」

2018-08-10 21:50:27 | 日記
7-2 中黄かなで 
「ヤバイんです!」



もしもし!?
ひなさんですか?私です、かなでです!

今 大変なことになってます!

違うんです!
私たち全員に関係することなんで、他の皆さんにも伝えてもらっていいですか!?
あ、じゃあスピーカーにしちゃってもらって構いません!
お願いします!


はい、じゃあ、お伝えします!
今日のイベントを見に来てくれた友だちから連絡があって、私もすぐに確認したんですけど、
イベントの様子をあの子が動画で撮影してたらしく、それが今、ネットで爆発的に・・・その、バズってるんです!!
みるみるうちにアクセス数が上がって、とんでもない数になってるんですよ!


そうなんです!すごく良いことなんです!!良いことなんですけど!
そのきっかけが問題なんです!!
五十嵐乱さんのツイートが原因なんです!
五十嵐さんが今日 お花を贈ってくださったじゃないですか!?
そうです!入り口に飾っておいた、あの立派なお花です!
そのお花、配送されてくる前に あらかじめ 乱さんの方でも撮っていたようで、ついさっきその写真もアップされました!


しかも コメントが・・・その・・・ヤバイんです!
「僕の大切な人がイベントを行うので、お花を贈ります」って書いてあるんです!


これ、相当マズイですよね!!?
お花と一緒に、よく見ると指輪も写真の中に入ってるんですよ!!
これって、ひなさんにですか!?
としみさんにですか!?
私もわからないから、友だちが家に押しかけてきて質問攻めにあってて、いま大変なんです!!


あ、とにかく!
皆さんその場所に長くいると色々と危険だと思うので、今の内に・・・逃げて??
いや・・・逃げるのもおかしいか??
とにかく、姿を隠した方がいいと思います!!
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SOK 「コレじゃん!!」

2018-08-07 21:49:02 | 日記
7-1 赤粧ひな 南としみ 
「コレじゃん!!」





おつかれ。
ホントにバタバタだったね、この数ヶ月。
としみが五十嵐さんから仕事もらって、大慌てで準備し始めて。





そうだねぇ。
五十嵐さんのイメージに合う背景のお店が見つからなかったときは、本当にどうしようかと思ったよね。
2人で首吊るか?とか言ってたもんね。笑えないっつーの。





五十嵐さんが20年ぶりに出す写真集だものね。絶対に失敗できないし。
としみは熱出したんだよね。私はいつも胃が痛かったし。
こんなのも、いつかは笑い話になるんだろうね。





しっかしさ、まさか五十嵐さんのイメージに合う場所が、私たちの秘密基地のすぐ下ってね。
見つけたときは笑っちゃったよね。
あれもさ、もし うちらが大喧嘩して うたげさんが2階に上がって来てくれなかったら、うたげさんとも接点 持てなかったわけじゃない?
うたげさんと出会えてなければ、この店の存在もノーマークだったろうし。
こんなに近くにあるのに 気づいてなかったかもしれないよね。





ほんとほんと。色々と偶然が重なったよね。
ここのお店は雰囲気あるから、私も大好き。
特に この壁が好きだなぁ。不規則な大きさの瑠璃色の石が、無数に埋め込まれてるでしょ、テーブルの高さくらいまで。
まるで波を描いてるようにも見えるし、山を描いてるようにも見えるし。。。
内装が全体に青いのに 冷たい感じがしなくて、むしろ な~んかあったかいんだよね。





わかる~。落ち着くんだよね。
だから あんなにヒートアップしてたのに、ここに下りてきた途端、
うちら自然におとなしくなっちゃったもんね。





そうそう。
私と、としみと、あの子と。子どもみたいに 3人でカウンターに並んで、ホットミルクすすってさ。
「とりあえず、これでも飲んで落ち着いて」ってうたげさんが出してくれたんだよね。
考えてみれば やばかったよね、あのとき。
五十嵐さんの期待には応えられないわ、ほむら会長のことで大喧嘩するわで。
一つ間違ったら、高校から続いてきたうちらの関係も崩壊だったよね。
あの子ですら、うちらの激しい言い争いに 成す術もなく立ち尽くしてたもんね。





そうだよ~。
まぁ、そもそも、あの子が会長のこと話題にしたから、この10年のことがひなに発覚したわけでもあるんだけどね。





そうね。
あの子に、話題にしていいことと悪いことの区別をつけさせるのは、おそらく至難の技だろうね。





それは間違いない。
それはそうと、あのとき、カモちゃんて一緒にいなかった気がするんだけど?
どうだったっけ?





そうよ。あのとき、うちらも喧嘩したけど、あの子とカモちゃんも喧嘩してたから。
あの子、しばらく清龍さんのことで頭がいっぱいだったでしょ。
ずっと2人で行動してきたカモちゃんにしてみれば、後から現れた清龍さんにあの子を持ってかれたようで、面白くなかったんじゃないかしら。
いつだったか、清龍さんがここを訪ねてきたことがあって、それを うたげさんが目撃したそうなの。
たまたま そのとき、あの子がいなくて、カモちゃんだけが表にいたのね。
カモちゃんが「フー!!」って威嚇したもんだから、
清龍さん「ごめんね」って言って、カモちゃんの頭をひとなでして帰っちゃったらしいわ。





あっちゃ~。そんなことになってたの!?
そのとき清龍さんはすでに一度、ここに来てくれてたのね。





そのときはまだ、頭も丸めてなかったと思う。





そうだったんだ。私はもう丸くなった姿しか知らないから。
今日、イベントが終わった瞬間に、まさかお坊さんが入ってくると思わなかったから、
本気でビックリした。
「ごめんください」って入ってみえたとき、入る家を一軒 間違えたんだと思った。
迷子のお坊さんが来たわって。





あれは誰でも驚くって。
清龍さん、カモちゃんに拒否されても、諦めずに来てくれたからよかったわよね。





そうよ〜。修行に行く前に、どうにか気持ちを確かめ合えたからね。
清龍さんが「修行に行く間、待っててくれますか?」
って聞いてるのに、「待たない!」って答えたから、一瞬どうなることかと思った。





「待たずについてく!」ってね。あの子らしい発想ではあるわね。
ただ、修行になるのかしら?あんなに騒がしい子を連れてって。





ならないんじゃない?まぁ、二人が離れているよりはいいのかもしれないけど。
清龍さんの頭が丸くなったの見た瞬間に、手のひら返して懐いたカモちゃんにも笑っちゃった。
威嚇するほど嫌ってたのにね。





そうそう!!
丸ければなんでもいいのかっていうね!
ま、カモちゃんはいいとして。
まだお客さんが会場に残ってるのに、お開きのタイミングで あの子に勝手に断髪式やられたのも・・・。





そうよ!別にあの子が修行するわけでもないのに。
なにも ここで坊主にしなくたってね。
女性も頭 丸めなきゃダメなのかしら?
覚悟を表したかったんでしょうけどね。まさかの急展開だった。





ね。みんなそう言ってたよね。「まさかあんなことになるなんて」って。





言ってた、言ってた。
イベントのシメがあんなことになるなんて誰も思ってもみないし、
いつも一緒にいた あの子が、私たちの前から急にいなくなるなんてね。
女の人生は何が起こるかわからない。





私たちだって、明日は何が待ってるかわからないわよぉ?





言えてる。
すごい才能を持ってる人たちと こうしてイベントやって。
五十嵐さんとは形に残るお仕事させてもらって。これって本当にすごいことだものね。
お仕事のチャンスも増えるかもしれない。
写真集が発売されたら、世間からどんな反応が返ってくるかも楽しみ。
五十嵐さんのファンにも気に入ってもらえるといいんだけどなぁ。





それにしても、五十嵐さんが わざわざここに来てくれたのも、超~ラッキーだったと思わない?
上の部屋は、あくまで準備室のつもりで借りたものだから、
向こうから会いに来てくださるとは思ってなかったし。
うちらが喧嘩して、下に降りてきてたのも偶然だけど、そのタイミングで五十嵐さんが来てくれた偶然もすごい。
私たちと目を合わせるより先に、この店の内装に気を取られてたよね、絶対。
そこに車つけて、降りてくるなりソッコーで「コレじゃん!!」って叫んでたもんね。
あれは笑ったなぁ~。
降りてきてサングラス外して「コレじゃん!!」だもんね。
あの仁王立ち具合は、まんまビールのCM再現だったよね。
うたげさんが冷静に「駐車場あちらになりますので」って言ってたのもウケたけど。





そうそうそう!笑った、笑った。
あれ、CM用に言わされたセリフかと思ったら、本人の口癖だったていうね。
ここのカフェバーを撮影に使わせてもらうのもさ、うたげさんがオーナーとすぐに話つけてくれて助かったよね。
あんまり押しの強い人ってイメージないけど、あのときの うたげさんは強気だったよね。
あれかな?ころもさんが知り合いって聞いたから、頑張ってくれたのもあるかな。
大好きだもんね、ころもさんのこと。
ひなは ころもさんと色々あったし、複雑なところも ぶっちゃけ あるかもしれないけど、
ひとりの男を挟んで逆に仲良くなっちゃうなんて、あっぱれな女だよ。2人とも。
私もまさか、五十嵐さんだけでもびっくりなのに、あの〝黒武ころも〟と共同作業する日が来るなんて、夢にも思わなかったし。
10代のときなんてさ、ころもさんのファッションそっくりに真似してる子だらけだったよね。
やっぱカリスマだったから、昔から。





そうだったね~。
しかも、一つのことに一緒に取り組んだからこそ分かったことって多くてさ。
学ばされた、本っ当に。
今回のメンバーの中でおそらく一番忙しいはずなのに、ラインの返信いっっち番早いんだよね!ころもさん。
こちらの決定事項には素直にスイスイ従ってくれるし、お願いする予定だったことは先読みして仕上げてくるし。
たまげたわ。
あんな人 見たことない。
ここまでやる人が成功してなかったら、そりゃおかしいよ。
しかも、会って話してるうちに こっちの方がいい!って浮かぶと、苦労して仕上げてきたアイデアさえも躊躇なくボツにしちゃう。
あの決断の早さね。。。
ま~ 色々あったのは事実だけど、この人には敵わないなって単純に思ったよ。
揺勢、よくこの人に相手にされたなぁと思ったぐらい。





仕事が絡まない女の仲間が欲しかっただけ なんて言ってたけど、
なんだかんだで ゆうかに出会って、別レーベルを立ち上げるアイデアが浮かんだって言ってたね、ころもさん。
やっぱ、仕事が ころもさんの人生から離れることはないんだろうね。





確かに。
でもさぁ、でもさぁ、ゆうかのルックスは衝撃じゃなかった?
私は最初にゆうか見たとき、フランス人形かと思った。肌も白いし、目がめちゃ大きいし、髪もツヤツヤだし。
「姫」って呼びたくなる。
骨格からして普通の人と違うじゃん。全体に小柄なのに顔も体もバランス良く整ってて。
喋ると声がめちゃくちゃでかくて、無駄に気が強いっていう。
でも、私はそこが好きなんだけどね。あの自信過剰なところも含めて。





あの子はねぇ、怖いものなしだからね。
けど、衝撃で言ったら、かなでちゃんの変貌ぶりの方が私は驚いたな。
普段が演技なんじゃないか?ってくらい、ステージでの存在感 違うもん。
スイッチが入るのかしらね?本番になると。
ギターのことはよくわからないけど、あれだけ弾けたら、相当なもんなんじゃないのかな?





そうだと思う。これはもう、チームSOKメンバー全員にサインもらっとかないといけないね!!
まぁ、でも、とにかく私は、としみが本当のことを話してくれるようになって良かった。
学生のときはサバサバキャラで通ってたから、なんでも合理的に処理できるタイプなのかと思ってたもの。
男子ともさ、なんか男友達みたいなノリで話してたじゃない?
ひょっとして、恋愛とか興味ないのかな?って疑ったこともあるよ。





はい~!?よく言うわ、まったく。
ひなに振られて学校の裏の池に飛び込もうとしてた男子を、毎回 私が止めてたのよ?
忙しくって自分の恋愛どころじゃなかったわ~。





何よそれ!私 初めて聞いたけど!?そんなの。





ま、飛び込んだとしても あんな池じゃ死ねないか!浅くて。
ぷっ





言えてる。
ぷっ





アハハハハハハハハハハハハ





ハハハハハハハハハハハハハ





・・・は~あ。笑った・・・。
・・・で?
ひな、結局どうするの?





・・・どうするって?





いつまでも寝袋で過ごすわけにもいかないでしょう?
揺勢君のことどうするの?





あ、そのことなんだけどね、私・・・
あ!ごめん着信だわ。ごめんね。
もしもし?かなでちゃん?
どうした?忘れ物でもした?

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