本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

雲を殺した男 (今市子)

2007-10-10 20:13:03 | 漫画家(あ行)
(2005年発行)

<裏表紙の説明文より>
水のない国では、遠くはなれた地に
水乞いの儀式をする習わしがあった。
雲竜が棲むといわれるその国では、竜使いがおり
雨をもたらしてくれるというが・・・・・・。
表題作「雲を殺した男」他3編を収録した
壮大なるオリエンタルファンタジー傑作集。


「岸辺の唄」に続く水乞いシリーズ第二弾。

今回は水がない国だけでなく、水が多すぎる?川が氾濫する国の話なんていうのもある。
流石に、水乞いだけでは話のネタも尽きたか・・・?(笑)
まあ、とにかく人間にとって水っていうのは切っても切れないものだってことなんですよね。
私の住んでいる四国は時々水不足になったりします。
幸い今年は大丈夫だったけど、雨が降らない日が続くと、必ず
四国の水がめと言われる早明浦ダムの貯水率のニュースが流れるんですよね。
そして、どんどん貯水率が下がると、ダムを造る時に沈んだ村役場が水の中から顔を出してくるのです。

ダムって造る時に村とか沈んでしまうんですよね。
私のご先祖様のお墓があった所も30年以上前だけど、某ダムを造る時に沈んでしまいました。
自分が住んでいる所が沈んでしまうって哀しいでしょうね。
ああ、こういうテーマでもひとつお話が作れそうですね。(笑)


いつものことだけど、今市子のカラーイラストは美しいですよね。
今回の表紙もいい。
こういう淡い色調のタッチは実に素敵です。